rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

2015-01-01から1年間の記事一覧

父へ最後のプレゼント

穏やかな死に医療はいらない 萬田緑平 朝日新書 この本が私から父への最後のプレゼントになってしまった。 10月。抗がん剤治療を2回受け、強い副作用に耐えられず、「治療をやめて緩和ケアに切り替えたい。」と切望して大学病院を退院した父。その後、ホスピ…

実家の空き家問題

総務省統計局から平成25年住宅・土地統計調査の結果が発表されている。(5年ごとに集計) ・総住宅数は6063万戸と5年前に比べ305万戸(5.3%)増加 ・空き家数は820万戸と5年前に比べ63万戸(8.3%)増加 ・空き家率(総住宅数に占める割合)は13.5%と0.4ポイ…

忌明け終了でひと段落

父が亡くなって昨日で三十五日。実家地方独特のしきたりで三十五日で忌明けとする風習があり、しかも年内中に全て終わらせないといけない、ということで、親族で食事会を開くことになった。葬式後の法要で百ヶ日まで終わらせているので、お寺さんを呼ぶ必要…

大変なのは葬儀のあと

休みをもらって実家に行って来た。葬儀の後、初七日が終わって自宅に帰ったものの、事務手続きその他の雑用は手付かずのままだった。冷たくなった父に対面した時も、葬儀の時も、火葬された時も、私は人前で泣くことが出来なかった。喪主という責任感からな…

父の死まで

13日(金)頃から父は食事を食べなくなり、ボーッとして寝てばかりいるようになったのだそうだ。見舞客が病室を訪ねても、ほとんど一言も発しない。お喋りな父がそんな風に変化していたことを、私はまったく知らなかった。14日(土)、病室を訪れたいとこのKさん…

さようなら、お父さん。

父は11月16日午後10時53分、天国へ旅立ちました。病院の看護師さんから「呼吸状態が悪いので、すぐに来られるように準備されてください。」と電話が来てから10分後、「残念ですがお亡くなりになられました。」と。悲しみにくれる暇もなく、「ご遺体はどうさ…

乳がん手術から丸5年

今日は通院日。早いもので、乳がんの手術からちょうど今日で丸5年。もしかして、今日で治療は終了してこれからは一年に一度の検診程度になるのかしら?などと想像しながら病院に到着。まずは腹部の超音波検査。5年前に一度受けたきりだった。丁寧に診てくれ…

死への恐怖

一泊二日で父の病院へ行って来た。ここの所、私に会う度うなだれる父。なかなか体がスッキリした状態にならず、些細な事でもイライラして私に当たって来る。「具合はどう?」と聞くと「何も良くない!」とため息をついた。「また痛みがひどくなって来た。い…

父の誤解と新たな決心

病室のドアを開けるとガックリとうなだれた父がいた。私に会うのを心待ちしていてくれた様子だが、いつもの父とは違いソワソワしていて落ち着きが無い。「身の置き所がなくて。」とベッドでも座る場所を何度も変え、物の置き場所も変え、ああでもないこうで…

父をウチに連れて来よう

早朝、父からの電話。「オレもいよいよ容易でなくなって来た。」と寝ぼけた私の頭に衝撃的な一撃。「時間の感覚がまったくなくなってしまった。頭の中がおかしい。どの位時間が過ぎたのかもわからない。さっき、目が覚めたらお漏らししてた。すごくショック…

1人で抱え込まないで

5日間、仕事の休みをいただき、父の病院へ行って来た。一週間しか経っていないのに父は、頬がこけてゲッソリしていた。私が行くのを首を長くして待っていたようだ。着いて早々に委任状を2通書いてもらった。前回入院時の保険の入院保証金請求のためである。…

心の居場所

今回の父のことで周囲の人達からよく言われたのは「rosaちゃん、仕事辞めてこっちに来て、お父さんと一緒に住んで面倒見てあげたら?それが一番いいと思うよ。」ということ。移住のススメである。「やっぱり最後は娘なのよ。娘にかなうものはないわ。」「娘…

緩和ケアの病院へ

地元の大きな病院を退院して、父と2人実家で10日ほど過ごした。パート先の職場には無理を言ってずっと休ませてもらっている。14日には自宅に帰る予定である。退院した当初元気だった父は、日に日に頼りなくなって行った。10日の朝起きて来て、「明け方トイレ…

ホスピスと介護申請

ホスピス病棟のある病院の方は、すぐには入れそうもないので、私が実家にいるうちに!と介護申請に行って来た。地域包括支援センターにまず電話して相談員さんに相談し、とりあえず早く役所に介護申請をするようにと教えてもらった。通常は介護認定されるまで…

父の余命は?

主治医から父の現在の病状と今後のことについて、お話があった。入院前に撮ったCTを見せて丁寧に説明してくれた。原発巣の腎盂ガン。大動脈のすぐ横のリンパ節、かなり大きい。肝臓にも転移あり。多発肺転移、肺にも小さな転移がたくさんあった。「手術でき…

退院のすすめ

突然、父が入院している病院から退院するように言われた。それも、ホスピス病棟のある病院に面談に行く前日に、とのこと。「患者さんも一緒に行った方がよいでしょう。」とのことだったが、1か月半も入院していた80才の老人にそんな元気、あるわけがない。親…

父の望む緩和ケアへ

私が帰る前日、なぜか38度の熱を出した父。入院以来、点滴のルート確保のため血管に入れられていたカテーテルが抜かれ、反対側の腕に抗生剤の点滴をされていた。それがよく効いたらしく熱も下がり、呼吸の苦しさも軽減されたとのこと。「カテーテルが抜かれ…

抗がん剤やめる宣言

昨日、病院に着いて父の顔を見たとたん父から切り出された。「俺は抗がん剤はもうやらない。もうこれでやめる。ここを出て自宅に帰りたい。」いきなりのことでびっくりしている私に、「前々からずっといろいろ考えてたんだ。今いきなり思いついて言ってるわ…

便器が真っ赤に。。。

20日(日)のお昼までは来客もありデイルームで談笑していた父だが、お客が帰るとまた辛い副作用との闘いが始まった。抗がん剤2回目投与から5日目。前回よりも早く出て来た。ムカムカして気持ち悪くて食べられないらしい。昨日は6日目。すっかり副作用でやられ…

父のガンが小さくなった。抗がん剤2回目

先週末に腹部CTを撮ったはずなのに主治医からは何の説明もなかった。父の方から聞いてみると「ガンは少し小さくなってましたよ。抗がん剤が効いたみたいですね。良かったですね。」と言われたとのこと。ガンが小さくなった?だから痛みも消えたのだろうか?…

次の抗がん剤

お粥にすっかり飽きてしまって食べたくないと父が言うので、うどんを短めに切り柔らかく煮て冷やして、つゆを別にして持って行ったら、「うん、これはうまい。これなら食べられる。」と食べてくれた。少し食欲が出てきて、おまんじゅう、おにぎり、チーズ蒸…

まとまった休み

父が少し元気になったので、4日に自宅に戻って来た。 しかし、仕事をしていても家事をしていても、父のことが気がかりで仕方ない。父の携帯に電話しても出なかったりすると、(すごく具合悪いんじゃないか?)と思ってしまう。ようやく電話がつながり、「具合…

世話焼き県民性

秋田という所は、良くも悪くも人と人との関わりが深い所である。何かと世話を焼きたがる県民性なのかも知れない。実家に泊まって病院通いをしていた時、父の本家のおばあさんから電話があった。私に何の用だろう?と思ったが、父が入院したことを人づてに聞…

父・復活!

31日、いとこから聞いた話では、抗がん剤にすっかりやられて弱りまくっている父を想像していたが、1日に私が会いに行くと意外と元気、というか元気が出始めてきた所だった。個室なのでシーンと静まり返っている。感染予防のための空気清浄機の音だけ。「おう…

抗がん剤・父の場合

80才の父が抗がん剤を投与されたのが8月21日。それ以降、ほぼ毎日見舞いに行ってくれているいとこに聞くと、「おじちゃんはすごく元気だよ。食欲もあるよ。」とのことだったので、この2、3日すっかり油断していた。父の病院に行くため新幹線に乗ったところに…

人生の幕引き

抗がん剤治療で3ヵ月入院予定の父と離れて、私は自宅に戻ってきた。幸い、抗がん剤の副作用は今の所ほとんどないようで、食欲もあり元気な様子。痛みのコントロールの方も上手くいっているようで、ひと安心。病院なので辛い時にもすぐ対処してもらえる、と…

父のがん治療

8月19日、父が入院した。父といとこのAちゃんと私とで、主治医から現在の父の病状と今回の治療についての説明を受けた。当初は予定になかったことらしいが、いとこのAちゃんと父がごくごく軽い気持ちでガンの宣告を受けてしまい、実の娘である私は間接的にし…

「本物のがん」はどうしたらいいのか?

父の検査結果が出るまでの間、落ち着かなくてこんな本を買って読んでいた。「がんもどき」で早死する人、「本物のがん」で長生きする人 近藤 誠まさに“溺れるものは藁をもつかむ”である。しかし、父のがんが「本物のがん」とわかってから読み返してみると、…

癌・末期の痛み

父は末期の癌と診断されてから、その痛みの辛さを頻繁に口にするようになった。もともとかなり我慢強い人なので、あまりの急激な変化に戸惑った。急速に悪い方に進んでいるのだろうか?昨日の朝電話した時は、「いつもは朝までぐっすり眠れてるのに、夜中の2…

父の末期癌・告知後

医師から末期の癌であることを告知された父。 その話を聞いた晩は、「父が死んじゃうかも知れない」というショツクで、怖くて怖くて何度も目が覚めた。思い出すたび涙が出てくる。仕事中にも身が入らない。夫に伝えた所、すごくショックを受けていた。 「お…