rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

忌明け終了でひと段落

父が亡くなって昨日で三十五日。

実家地方独特のしきたりで三十五日で忌明けとする風習があり、しかも年内中に全て終わらせないといけない、ということで、親族で食事会を開くことになった。葬式後の法要で百ヶ日まで終わらせているので、お寺さんを呼ぶ必要はないとのこと。

しかし、夫は仕事の予定があり休めず、二男も超多忙(毎日夜中に帰宅)なので、我が家からは私一人しか行けない。自分も入れて13人分の仕出しの手配、お酒の用意、出欠の確認、実家の掃除、などなどですっかり疲れて風邪をひいてしまった。

こちらでは会葬者全員に“忌明けはがき”を出す風習もあり、ご香典の返礼品の発送やらなにやらで、気が抜けない1ヵ月だった。こんなに疲れるものなんだな、と実感。

何でも1人で全部やらなければならない星の下に生まれているのかしら?と気が重くなった。でも、結局なんとかやれる(笑)。「えーっ、全部一人でやってるの?すごい〜。」とよく言われるが、やらなきゃどうしようもなければ、人はなんとかするものである。

☆   ☆   ☆
19日。
実家に着いたら、庭の植木が全部冬囲いされてきれいに整理されていたのでびっくり。少ししたら父の友人Nさんがやって来て「オレがやっておいたんだ。」と。父が大学病院に入院する前に、Nさんに家庭菜園に植えてる野菜や庭のことを頼んでいて、車庫や小屋にある道具も勝手に使って良いことになっているらしい。それを父亡き後もずっと続けてくれているようだ。

その後、我が家の雪囲いの話になった。
父はホスピス入院前に工務店に依頼して、台所と小屋入口の雪囲いはしてもらっていた。Nさんが言うには「それでは全然足りないよ。縁側のガラス部分も広いし、居間の所も。家が大きいからグルっと全部雪囲いしないと、雪にやられて壊れるよ。早く業者に頼んだ方がいい。お父さんが生きてた頃は、一生懸命雪寄せしてたから大丈夫だったけど、それも出来ないでしょ?」とのこと。

「去年雪囲いに使った板をどこかにしまってるんじゃないかと思って、車庫の中や小屋の中をくまなく探してみたけど見つからなかった。」とNさん。

あの広い縁側や居間のあたりも業者に依頼したら、いったいいくら掛かるんだろう?それに依頼して見積り取って発注して、というのを電話で済ませるのもどうかと思うし。かといって雪寄せのために実家と自宅を行ったり来たりなんて出来ないし。いやはや頭が痛い。

ちなみに。今年は数十年に一度くらいの異変か?と思うくらい、ほとんど雪がなかった。実家は雪の多い地域なのに。それでも人が住んでいない家のために、そこまで手を掛けないといけないものなのだろうか?

父がいない実家の存続。周囲の人達は一生懸命なのだ。ありがたいけど、ありがたいんだけど・・・と思ってしまう。
☆   ☆   ☆
20日
三十五日の食事会は和やかな雰囲気で終了。父の思い出話に花が咲いた。

しかし、親戚の一人が「ここを通りかかると前はいつも寄ってお茶飲んで話してたのに、もう居ないんだな、と思うとすごく寂しいな。」と言い出すと、「オレも寂しい。たまには家の中にも入りたいし、仏壇に線香の一本でもあげて行きたい。」「家の周りの様子も心配だから、たまには見てあげるよ。」「いつでも中に入れるようにしておかないと。物騒な世の中だからね。」「rosaちゃんは遠いから、何かあってもすぐには来れないでしょう?本家のTさんに合鍵を預けなさい。」「そうだよ、そうだよ。Tさんにいつでも来て見てもらうようにするといいよ。早く、合鍵を渡して!」という話に発展。

(えーっ、カギを渡す?)とかなりモヤモヤした私だが、「祖母の本家の跡取り息子Tさんにお願いするのが筋でしょう?」と伯母(父の姉)が譲らなかった。他の親戚も同意見。人が住んでない家にそんなに入りたいものだろうか?

「合鍵、どこにあるかわからないし。あとで探してみます。」と言ったらTさんが「車の鍵に一緒に付いてるって言ってたよ。」とのことで見つかり、渡すしかない状況になってしまい、渡した。

この話を後で夫にしたら、「何それ?信じられなーい!」という反応だった。私も信じられない。親戚、怖いわ。

Tさんには父存命中からお世話になってたし、入院するときも「何かあった時には」と父が合鍵の場所も教えていたから、いいのかも知れないが、亡くなった後でもそのままなのか。

とりあえず金融機関の方の相続手続きは早い段階で終わらせていたので、家の中に重要書類や貴重品などはあまりないと思われるが、ちょっとな〜・・・と思ってしまう。こういう所は田舎の人達特有の感覚だな、と思う。

雪囲いの件、庭の手入れの件、家の合鍵の件。どれをとっても「片付けて処分する方向で考えた方が良いな」と思えるような出来事だった。私が引き継いだからといって「私のものではない」みたいな。「私の思うようにはさせてもらえない」みたいな。

父の存在感が大きかったとはいえ、主がいなくなった家なのに存続させていかなければいけないものなのかな?

肩こりが最近にないくらい酷くて、頭まで痛かった。今回はさっさと自宅に戻って来た。