rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

人生の幕引き

抗がん剤治療で3ヵ月入院予定の父と離れて、私は自宅に戻ってきた。

幸い、抗がん剤の副作用は今の所ほとんどないようで、食欲もあり元気な様子。痛みのコントロールの方も上手くいっているようで、ひと安心。病院なので辛い時にもすぐ対処してもらえる、という安心感があるようだ。

さて、息子たちも大人になり夫は単身赴任中なので、ネックになっているのは私のパートの仕事だけである。パートなんだから、気軽に辞められそうなものだが、そうはいかない。

9月のシフト。休み希望を店長に伝えたら「うーん、そんなに長くは休みはあげられないなぁ。そんなに休まれるとシフト組めないし、他の人達にも迷惑掛けちゃうでしょう?」とのこと。昨日は「なるべくrosaさんの希望にそうように調整してみるから。多分、大丈夫だよ。」と言われた。9月の最初のほうで4日間と、抗がん剤二回目の18日ころから8日間、ということでお願いしてみた。でも、迷惑掛けるだろうな。

しかし、父にとっての親族は私ひとり。いとこたちに丸投げするわけにはいかない。今回、こんな生活が続けられるのは、いとこたちの協力があってこそ、なのだ。

3ヵ月間の入院期間中はまだ何とかなるものの、退院してからはどうするか?きっと筋力も衰えて一人暮らしは難しくなるだろう。季節も冬に向かっていくわけで、雪が多い秋田では大変である。

「おじちゃんは頑固だからね。いくら言ってもrosaちゃんの家には行かないと思うよ。rosaちゃん家の方が、都市部だから病院もたくさんあるし、距離的にも近いし、買い物も便利だし、いいんだけどね。自宅で死にたい、抗がん剤治療が終わったら、地元の病院に移して欲しい、って、これまでも3人の医者に訴えてたよ。退院してからのことも考えておかないとね。」と、いとこのAちゃん。

これまで、どんな時でもパートを辞めずに踏ん張ってきた私だが、さすがに悩んでいろいろ考えた。行き着いた結論は「パートの仕事を辞めて、父の所でほとんど暮らす」ということだった。末期がんの父を放っておくわけにはいかないだろう。実家と自宅の二重生活だ。

まるっきり父の所に移住する、というのも現実的には難しいので、用事がある時に行ったり来たりするほかないな、と思った。単身赴任とはいえ、夫のことをぶん投げるわけにもいかないし。自分の生活も大切。

職場の先輩Oさんが「うちの父の時(数年前に脳腫瘍で他界)は、亡くなる直前の頃はいろんな病院を3ヵ月くらいずつ転々としたの。母がひとりで介護するのも大変で。ケアマネージャーさんに相談するといろいろ教えて貰えるよ。一度、すごく遠くの病院に入れられそうになって、その時も相談して何とかなったよ。聞いてみるといいよ。」と教えてくれた。なるほど、私がどうしても自宅に帰らないといけない時のことなど、相談してみるのも良いかも知れない。

新人Kさんは元介護職である。あと数日で亡くなるような方の介護をしてきた経験あり。「がんの人たちって、最後は体中イタイ、イタイ、どこ触っても痛いって言うんですよね。」と言っていた。

「介護の勉強をしていた時、『最後にどこで暮らしたいかは本人の希望を最優先する』って教わりました。人間の尊厳ってことで、本人の意志を一番に尊重しよう、ということでしたね。でも、みんなが悩むことですよね。」

やっぱりそうだよね。

人手不足でこれからは繁忙期にも入るというこんな時に。でも、(ここは辞めるしかないかー。パートを辞めて、二重生活に入る準備を整えないとな。この機会に実家の片付けも大々的に進めていこう。)などなど、辞める方向に傾いている私である。