rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

癌・末期の痛み

父は末期の癌と診断されてから、その痛みの辛さを頻繁に口にするようになった。もともとかなり我慢強い人なので、あまりの急激な変化に戸惑った。急速に悪い方に進んでいるのだろうか?

昨日の朝電話した時は、「いつもは朝までぐっすり眠れてるのに、夜中の2時頃にあまりの痛さに目が覚めて、それから全然眠れなかった。これは辛すぎる。何とかして早く入院させてもらいたい!大学病院のベッドが空かないというのなら、他の病院を紹介してもらってもいい。もう、緩和ケアでも何でもいいから!」と、この猛暑もあり、痛みでかなり消耗しているようだった。

いとこ(父の姪)が仕事帰りに大学病院に寄って、主治医の先生と面会して入院させてもらえるように頼んでみる、と言ってくれてるようなので、いとこに託すことにした。

たった1人で末期がんの痛みに耐える父のことを思うと、心配で心配で気が気ではない。仕事中も辛いが仕事をしているから紛れて助かる部分もあった。

遅番の仕事が終わり、帰ろうと車に乗ったところに父から電話が掛かって来た。朝とは違う元気な声だった。

いとこが朝、大学病院に電話して外来で診察してもらえるように手配してくれた。父に電話が来たが「ありがたいが、今日は体調が悪いから自分で運転して行く自信がない。」と断った。それを聞いたいとこは、友達に車を運転してもらって父を迎えに来てくれ、帰りもまた送ってくれたとのこと。

主治医は出張で居なくて違う若い医師が診てくれたそうで、前のものより強い鎮痛薬を1日4回飲めるようにしてくれた。それで様子を見て、もし良くならなかったらまた来てくださいと言われたそうだ。

「若い先生だったが、希望を持てるような話し方をしてくれる人で、すごくホッとしたよ。」と父。鎮痛薬が良く効いたらしく、家につく頃にはニコニコしていたらしい。いとこに電話でお礼を言った時にそう言っていた。

いとこは准看護師で、今回は仕事を休んで父を迎えに来て大学病院まで連れて行き、帰りにまた送り届けてくれたのだ。いとこがいてくれて本当に助かった。さっぱりしていて情に厚い人なのだ。「いいのいいの。こんな時は助け合わなくっちゃね。」と言ってくれた。

「この前の精密な検査の結果が7日にわかるんだって。でも、主治医の先生が不在なので、診察日は21日に予約になってるの。おじちゃんは一人暮らしだから早く入院させて欲しいと伝えておいたわ。もしかしたら抗がん剤投与の入院がもう少し早くなるかも。」

「この前は腎盂癌ということだったけど、もしかしたら腎臓の癌かも知れない。その結果次第で使う薬剤が違うんだって。抗がん剤で小さくなったら、手術する場合もあるって。」

「原因は100%タバコなんだってよ。おじちゃんは、オレはタバコを吸い続けて60年、なんて言ってたけど。」

いとこがいろいろ教えてくれた。次回、抗がん剤投与の時は私が入院に付き添うつもりだ。実家から大学病院までは車で1時間20分ほどかかる。道を覚えて車で送り迎えしてあげよう。

パート仲間のAちゃんのお母さんは肺がんの末期で入院中。こちらも一人暮らしである。やはり、いとこ(お母さんの甥)が大学病院まで車で連れて行ってくれたり、Aちゃんのお姉さん宅まで送って行ってくれたり、と協力してくれてるらしい。

人と人とのつながりがこんなにも大切なものだったなんて。こんな事態になって初めてよく分かった。