rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

実家の空き家問題

総務省統計局から平成25年住宅・土地統計調査の結果が発表されている。(5年ごとに集計)

・総住宅数は6063万戸と5年前に比べ305万戸(5.3%)増加
・空き家数は820万戸と5年前に比べ63万戸(8.3%)増加
空き家率(総住宅数に占める割合)は13.5%と0.4ポイント上昇し過去最高
・別荘等の二次的住宅数は41万戸。二次的住宅を除く空き家率は12.8%

・別荘等の二次的住宅を除いた空き家率は山梨県の17.2%が最も高く、次いで四国4県がいずれも16%台後半
・空き家率が低いのは宮城県の9.1%、沖縄県の9.8%。次いで山形県、埼玉県、神奈川県及び東京都がいずれも10%台
共同住宅の占める割合が最も高いのは東京都で70.0%。次いで神奈川県、大阪府、福岡県及び沖縄県がいずれも50%台

統計局ホームページより引用

父亡き後、世間を騒がせている“空き家問題”がいきなり自分の身に降り掛かってくるとは、想像も出来なかった。

今年の8月に肺がんのお母さんを見送ったパート仲間Eちゃんは、「うちの母は亡くなって三年は家をそのままにしておくように、と姉にお願いしていたみたいなの。自分の死期を悟ってたのか、いらないものはほとんど処分していて、家の中はきれいに片付いてたのよ。」と言っていた。立派なお母さんだな、と思ったし、(そうかー、三年くらいはそのままか。気持ちの整理もつかないからね。)と納得もした。

ちなみにEちゃんの実家は岩手の田舎。雪も多い所らしいので、うちの実家(秋田)とどっこいどっこいだろうか。

先日の忌明け食事会の件。本家の跡取り息子さんに実家の合鍵を預けさせられた話を、職場の休憩時間にしてみた。

すると、そこにいた4人全員が表情をこわばらせ、「ありえないよ!」「そんなの絶対に合鍵を返してもらうべきだよ!」「親戚、おかしいよ!」と拒否反応だった。当然だよな・・・。

「ここはご主人に悪者になってもらって、合鍵を返してもらいに行った方がいいよ。」とアドバイスしてくれたのは、すでに自分の両親と舅、姑も見送ったOさん。「相続が絡んでくるとね、信じられないようなことをする人が出て来たりするもんなのよ。負けちゃダメよ。法律の目をくぐって、知らないうちに土地家屋が親戚のものにされてたり、なんてこともあるんだよ。」と、人生経験豊富感を漂わせて教えてくれた。

「女ひとりだから甘く見られてんのよ。」とも。何でも1人でサッサとやってしまいたくて、あまり他人を頼りたくない私だが、ここは夫というボディガードも必要かな?と思えて来た。しかし、単身赴任で東京在住。秋田の田舎と行ったり来たりはなかなか厳しいものがある。

人が住む予定のない実家の相続は、負の遺産にしかならない。

親戚がやたらと感情論で迫ってくるので(それは父が入院中からそうだったが)、実の娘である私の方は、逆にドンドン冷静に現実を見つめるようになってしまう。

「この家はどうするの?まさかすぐに処分したりはしないわよね?そんなことしたら◯◯が可愛そう!」「あなたと旦那様がこっちに移住してきて住めばいいんじゃない?だって、もったいないでしょう?」

唖然。空き家を維持していくのに、どれだけのコストと手間暇が掛かると思っているのだろう?別荘みたいな感覚で維持管理は出来ないと思う。雪が多い時の雪下ろしや雪囲い、夏の間の雑草対策も大変だ。田舎は土地屋敷が広いから簡単には終わらない。庭の植木も手入れするなり伐採するなりしないと。

家も築27年なので相当傷んできている。お風呂のドアが壊れかかってるし、廊下や玄関の照明やスィッチがおかしくなってて、点かない所もあちこちにある。

家の中の粗大ごみも多分、信じられないくらいの量になると思う。末っ子長男だった父は、「親戚の集まりで人がたくさん来て泊まっても大丈夫なように。」と布団その他を揃えていた。しかし、手入れは行き届いていない。

もう本当に頭が痛くなることだらけなのだ。

しかし、来年また「あちこち雪囲いしないとダメだ。」「雪かき出来ないなら、業者に金を払ってでもお願いしないと。」などなど言われるくらいなら、1年を目標に処分を考えた方が良いな、と思う。

仏壇(田舎なので大きい)どうしよう〜?お墓どうしよう〜?なんてことまで考え始めると、ため息は深くなるばかりである。

しかも、ひそかに私が処分を考えてることなど、親戚には知られないように水面下で進めていかなくてはならない。(親戚は信頼出来ない)

さらにさらに、休みを利用してちょこちょこ通いながら、粗大ごみを片付けて売りに出せるくらいにしておかないと。2年以内くらいに売れないと、ずっと売れずにそのまま、ということが多いのだそうだ。

これは本当に大仕事。父亡き後も実家通いはまだまだ続くのだ。