私が1回目乳がんの告知をされたのは、2010年の9月のことだった。
2010年11月手術(部分切除)。その後はホルモン療法→放射線治療と進み、さらにHER2陽性という事が判明し、抗がん剤4クール→ハーセプチン18クールと進んで行った。
抗がん剤治療が始まったのは2011年4月。東日本大震災の直後で、病院もいろいろと混乱していた。
あの頃、私は「再発」が何よりも怖かった。
乳がんのブログランキングなどを見ていると、一生懸命にマメに記事を更新されていたような人ほど「再発」するような気もして。
(再発なんかしてしまったら、一生乳がんと縁が切れない生活になっちゃうんじゃないか。)などと、勝手に恐れおののいていた。
それがどうだろう。
私の身に降りかかったのは「再発」ではなく、「反対側の乳房に12年ぶりに出来た全く別の新しいガン」だった。
「腋窩リンパ節のシコリが大きいので、他の所に転移している可能性もあります。」とまで言われて、まさに青天の霹靂。
検査の結果はステージ2BでサブタイプはルミナールB、ということだった。
人間とは不思議なもので、ここまで来ると「再発、怖い」みたいな気持ちはどこかへぶっ飛んでしまって、「受け入れて前へ進もう」という気持ちになってしまう。
辛い辛い抗がん剤治療にも果敢に挑む。乳がんとの付き合いも長期に及ぶことになると思うが、まぁ、それはそれで仕方ないと思える。
60年近く生きていると、病気を抱えながら上手に付き合って生きてる人が大勢いることも分かってくるし、自分の場合はたまたま乳がんだったということか、とも思える。
ステージ4でも何年も元気に生きてる人もいるし。
「癌と闘わない生き方」の吉野実香さんもお元気な様子。
↓こちらは現在のブログ。10年経過しましたね。
乳がんとの付き合いはまだまだ続くけど、生活の全てが乳がんに塗りつぶされてしまうのも嫌だなぁ。まずは、抗がん剤で痛めつけられた体を元気にしよう。