rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

1回目乳がんと2回目乳がんの違い

12年前の1回目乳がんの時、私は「一人で頑張ろう」と思っていた。

夫は単身赴任中(14年間単身赴任)で、長男は東京の大学在学中、高校三年生の次男と二人暮らし、という状況だった。一人で頑張るしかない。夫が帰って来てくれたのは、手術の時だけだった。

 

主治医から「ご家族の方もご一緒に。」と言われた治療方針の説明なども、私は一人で聞いた。まあ、ステージ1だったし、リンパ節転移もなくシコリも小さく、当初は抗がん剤治療の必要もないだろう、と思われていたので何とかなったのだ。

 

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一人で入院して一人で退院した。自宅に残した次男の事が心配で、2週間の予定だった入院を9日間に切り上げてもらって退院した。

 

その後、「Her2陽性」という事が判明し、手術後に抗がん剤4クール+ハーセプチン18クールという治療を受けることになり、1年3ヵ月ほど通院した。

 

☆   ☆   ☆

今回、12年ぶりの乳がんは、リンパ節にガッチリ転移あり、という進行した状態で見つかったこともあり、かなり家族や友人に心配を掛けてしまった。

 

抗がん剤治療も8クールと長く、副作用もかなり辛いものだった。

 

友達がちょこちょこと心配して連絡をくれて、調子が良い時にランチに誘ってくれたり、美味しいものを差し入れしてくれたり、電話で話を聞いてくれたり。さりげない心遣いや優しさがありがたかった。

 

パートの仕事に行けば、「無理しないで。副作用の辛い時期は、まとめて休みを取って良いから。」と言ってもらえた。人手不足なのに、かなりゆるめのシフトで対応してもらえている。

 

東京で働く息子たちも、コロナが収まったということもあり、心配して顔を見せてくれるようになった。ずーっと放任したままだったのに、色々と気に掛けてくれるようになった。

 

一番面倒を掛けたのは夫である。定年退職後で無職ということもあり、家事や買い物など、何でもやってくれた。

 

長いこと通院していると、「妻の送り迎えは夫の役目」という意識が一般的なんだな、と思うが、ウチの場合は夫をアテにすることなく自分で通院している。さほど不便でもなく自分で行けるし、何より私は他人の時間を奪う事が嫌なのだ。そんな事でイライラされるのも嫌だ。

 

抗がん剤EC療法より、抗がん剤ドセタキセルの方が絶対辛いと思うから。後半のドセタキセルの時はなるべく家にいるようにするよ。」と、当初から言っていた夫(元製薬会社勤務)。

 

その言葉通り、ドセタキセルの副作用で苦しんでいる時期は、ご飯を作ってくれたり、買い物に行ってくれたり。嫌な顔ひとつせず、何でもやってくれてありがたかった。

 

前半、抗がん剤ECの2回目を終わった頃。九州方面まで車中泊の旅に出掛けて、17泊して帰って来た時には、さすがに私も(3回目投与なのに、帰って来ないの?)と、ブチギレたが。

 

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今思うと、あのタイミングで行ってもらって良かった、ベストタイミングだった、と思う。その後の大雨豪雨被害や、酷暑の日々などを考えれば、なんて良いタイミングだったのだろう。私の体調的にもベストだった。

 

やたらと喧嘩も多い二人だったのに、時々お香を焚いたり、一人の時間を作るようにしたりして、夫なりに心の安定に努めているようだ。お陰で平穏な毎日。

 

心から感謝したいと思う。抗がん剤終了したら、美味しいものをたくさんご馳走しよう。