rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

接客業を通して見えてくること

私が二十歳頃のことだ。

とある着物屋のイベントに友人たちと行くことになった。気に入った柄の生地を、あたかも着物を着ているかのごとくにあてて、写真も撮ってくれる、とか、カリスマ男性店員がやって来る、とかなんとか。

当日、どこからか派遣されてきたカリスマ男性店員は、私の顔を見るなり、「あなた、腸が弱いでしょ?」と言ってきた。

「えっ?そうですけど。どうしてわかるんですか?」と、聞くと、
「僕はこれまでに千人以上の人と仕事で会ってきたからね。そういう口をしている人は、大抵、腸が弱いんだよ。」と、いう返事だった。

ちなみに、このカリスマさんは霊能者でも何でもない。私はストレスがたまったり冷えたりすると、すぐにお腹を壊す性質なのだが、それをすぐに見抜いてしまったのだった。

販売パートの仕事をしている私は、日頃かなりの数のお客様と接している。

もともと人が好きなので、販売の仕事は楽しい。そして、(あっ、この人、なんか変だな。)と感じる場合は、ほぼ100%近い確率で(やっぱり・・・)というようなことがある。

精神的な病気を持っていて仕方が無い場合もあるし、優しそうなんだけどかなり気難しい人だったり、振り回されたり、手こずらされたり、いろいろである。

すごく意外だったのは、「仲の良さそうな夫婦が想像以上に多かった」ということだ。

以前、スピリチュアル大好き人間だった頃は、
「世の中の夫婦の大半はかなり仲が悪い。結婚は魂の修行としての意味合いが大きくて、全然合わないもの同士が一緒になって苦労するのは当然のこと。」
「仲が良くてうまく行ってる夫婦なんて、ほんの一握り。お互いのことを全部理解し合って、お互いに高めあっていける夫婦なんて、ごくごく稀。私たち夫婦くらいだと思うわ。」
と、いうグルの話を信じていた。

冷静に世の中を見回すと、ごくごく普通に仲良し夫婦に出くわす。あれれ?意外といるんじゃないの?と私は思う。

私が勤務しているショップでは、高級腕時計が入っているガラスケースには、2ヶ所に鍵が掛けられているので、店員を呼ばないと中のモノを手に取って見られない。

昨日は年配のご夫婦に呼ばれ行って見ると、ご主人が奥様にワインレッドの皮の腕時計をプレゼントしようとされていた。

「ほら、君に似合いそうだろ?いいなと思ったんだよ。どうだ?」
「あら、素敵ね♪でも、かなりベルトが細いし、どうかな?ベルトを交換するのも、このブランドまで行かなきゃムリよね。」

ご夫婦の会話は弾んでいて、何だかほほえましかった。結局、ご購入はされなかったものの、仲の良いご夫婦というのは楽しそうに買い物される。

他にも、お父さんやお母さんに財布やバッグをプレゼントしようとして、兄弟数人でわいわい話し合われるパターンも多い。こんな時にも高級品のガラスケースを開けて見せたりするのだが、兄弟の仲の良さや優しさが伝わってきて、やはりほほえましい。お父さん、お母さんは幸せだな、と思う。

どちらの場合でも、人間関係が良好なところは、コミュニケーションがとってもよくとれているのが伝わってくる。話し合いが多いのだ。

はてなブックマークでも、こんなサイトが紹介されていた。
「あぁ、結婚してよかったなぁと思った瞬間  にくろぐ」

奥様のことを大切に思ってるご主人は多いのだな。逆の立場に立って考えることも大切だな、と思った。