こんな私でも、とある小学校のPTA研修委員会主催、「クリスマスリース作り」の講師を依頼されたことがあった。
3年前の秋。今、思い出しても、貴重な体験をさせていただいたなぁ、と感慨深い。最初で最後の体験だと思うけれど。
習っていたお花の師匠が、手作りアート作家たちの発表の場としてwikiブログを作り、その中に私の作品もupさせていただいていたのだ。↓
それが研修委員さんの目にとまり、師匠から連絡が入った。嬉しいというより、まずビックリ!!
クリスマス・リース。完成品の見本となったのがこちら2点。↓
しかし、大役を果たすまでには、数々の困難が待ち受けていた。
かなりのマンモス小学校なのである。前年のビーズ講習会は、参加者が80人だったと聞かされた。さて、講習会の参加人数というのは、いつ頃把握出来るのか?それによって、材料の発注を考えなければならない。
おまけに、クリスマス用の材料は、早く入手しないと欠品が出やすいのだ。
小学校の行事というのはいろいろと制約があり、参加募集のプリントを発行するのもわりと直前になるらしく、私は悩みに悩んだ。
待ちきれず、80人分を早めに発注したのだが、フタを開けてみたら参加者は34人。
泣いた。
メーカーに泣きついても、「キャンセルは出来ません。」と、冷たくあしらわれた。
情けない私は、ブログにすべてをぶちまけて愚痴った。すると、それを読んだ担当の委員長さんから連絡が入ったのだ。
「材料が大量に残ってしまった、ということなのですが、もしよろしければ、うちの会社でリースの講習会をやっていただけませんか?」
という、夢のようなお話!勤め先の会社で、福利厚生事業の一つとして、講習会を開催していただけることになったのだった。12月の夜の講習会だった。
“地獄で仏”みたいなものだ。
「材料を発注したり確保するのが、そんなに大変だとは全然わからなくて。すみませんでした。」とまで、言っていただいた。こちらの方こそ、大変申し訳なかったのに。
お花関係の資格を持ち、自分で教室を開くなりの事業をされてる方なら、花市場にも出入り出来るし、材料の使いまわしも可能なのだ。
シロウトがやろうとすると、やはり一番ネックになるのは、この部分だな、と痛感した。
カルチャースクールや趣味の教室で教えてる先生って、やっぱりすごいな、と尊敬する。ものづくりをする能力以外に、人前でわかりやすく教える能力、事前に段取りをして材料を発注する能力・・・とにかく、いろいろなことが要求されるのだ。
イベントを通して、いろいろな方と出会えたことも幸せだった。