朝、起きて居間に下りていったら、長男の方が先に起きていた。
「かあちゃん、おはよう！焼きそばを大量に作っておいたよ。昼ごはんにも食べられるように。かあちゃんも食べて。」
と、なんと！作っておいてくれたのだ。これはかなり嬉しかった。
大学入学とともに始まった自炊生活。身の回りのことが何も出来ない子だったので、親としては心配が絶えなかったのだが、何とか自分でやっていけてる様子だ。
長男が企画して立ち上げて、大学生の仲間たちと一緒に仕事もしている。家庭教師というか、個別指導というか、ネットで授業を配信して指導も行うなど、いろいろ試行錯誤しながらやっているようだ。
最初は同じキャンパスの学生たちで、次第に他の大学の学生たちにも輪が広がっていった。
意見が対立して袂を分かつことになったり、顧客からのクレーム対応に走り回ったり、営業に出掛けたりと、話を聞いていると、普通にビジネスになってる感じだ。
仕事上で分からないことがあった時は、経営学の教授に聞きにいったり、知り合いの経営者に教えてもらったりしたのだという。
アパートの家賃(管理費込み\35,000)はこちらで出しているが、それ以外の生活費は、長男がすべて稼いでいる。
これは本当にありがたかった。学業と仕事の両立は、忙しくてなかなか大変なことも多いらしいが。
アパートも、もしかしてワケあり物件？と思うようなフシがいろいろあったらしいが、
「大家さんが、性能のいいエアコンつけてくれたり、照明器具もタダでつけてくれたり。すごく良くしてもらってる。ワケありでも、オレは霊感ないから全然平気だよ。」
とのん気に構えていた。ぎょっとするけど。
そんな長男は、今日から新潟の教え子さん宅へ出張に出掛けた。直接指導をお願いされたのだそうだ。
身の回りの整理整頓はまだまだだけど、旅に出したなりの成果はあったな、と思える今年の夏休みだ。
