13年ぶりに町内会の班長が回って来た。
(あぁ、とうとう来たか。面倒臭いなぁ。)と思ったが、(13年も免れて来たのだからお互い様か。)と思い直して、ボランティアしようと思った。
13年前は何かと用事が多かった。
回覧板を回して、半年に一度町内会費を集金して、月に一度は朝の町内清掃活動、メイン道路花壇の花植え活動もあった。
年に一度のお祭りの時は全員で準備から片付けまでこなした。芋煮を作って無料で振る舞う為に、大量の野菜を自宅に持って帰り、全部切って会場に持って行き、そこで芋煮を作った記憶がある。
今回もそんな感じなのだろうな・・・と漠然と思っていたが。意外なほど活動が少なくて楽チンだった。
4月に総会があり5月には町内会費の集金があった。回覧も何度か回した。あれ?そういえば町内清掃活動も花壇の花植えもない。班長が呼ばれての会議もない。思ったより全然楽である。
10月に町内会のお祭りがあるということで、先日その会議が開かれた。また芋煮の準備とかで大変なのだろうな・・・と、若干憂鬱な気分で参加した。
すると、すでに実行委員会が組織されていて、町内会役員がリーダーとなりその下に班長が数名配置され、当日の役割や時間配分まで細かく分担されていた。私は会場の撤収作業のメンバーになっていて、1時間ほどお手伝いすれば良いらしい。
(えっ。その程度でいいの?本当に?)と信じられない気分。もちろん人手は多いほうが良いので、もっとお手伝いするつもりではいるが、何より気が楽になった。
「三連休ということもあり、みなさん色々予定もあってお忙しいと思いますので。今日はなるべく短時間に会議を終わらせたいと思います。」と司会の方がサクサク進行してくださった。「このお祭りが終われば、町内会の仕事は80%くらい終わることになります。みんなで協力してやって行きましょう。」とも。
テントや音響関係はレンタル。芋煮も業者に頼んだらしく、お手伝い程度で良いらしい。ビンゴゲームの景品も当日朝、業者が運んで来るとか。
役員さんたちの段取りの良さに感心した。班長には大した負担が掛からない。有難い。
この13年でよくここまで変わったものである。合理化されたなー、と本当にびっくりした。
私の住んでいる住宅地は若い年代のファミリー層も多く、夫婦共稼ぎが当たり前。最近の人たちは、最初から町内会に入らない選択をする人も増えているのだそうだ。それで必要最低限の負担を、という方向に進んで行ったのかも知れない。
大変だろうな、と覚悟していたことが意外にそうでもない、というのは有難いものである。すっごく気が楽になった。