rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

父が遺した山林を売却することになった

祖父から父へ、父から私へ、と受け継がれた実家所有の山林。田舎ではよくあることで、近所の人たちと連名で山を保有していたようだった。

父が亡くなった後、実家の所有権移転手続きをしていて分かったことだった。

 

昨年の3月。そんな私の元に届いた簡易書留の茶封筒。「貴殿の所有する山林に関する重要なお知らせです」「森林経営計画に参加しませんか?」と書かれていた。

 

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まったく、なんのこっちゃ???というお話である。

 

そこから何度か連絡を取り合い、電話をいただいたり、メールしたり、書類を送付したりして、「決して怪しい会社ではないな。」と理解するに至った。

 

森林経営計画ということについてもいろいろ教えていただき、メリットとデメリットを踏まえた上で、最終的には「山林を売却したい」という方向でお願いすることになった。

 

立木売買(土地ごと)の場合、スギであれば1㎥/1800〜3000円が目安。広葉樹になると大幅に単価が下がる。調査して見積りを提示する、とのこと。

 

スギではない雑木林や著しく林齢の低い、あまり価値のない山林は、土地として見積りを提示する、とのこと。木材を運び出す時に必要な場所もあるので、こちらは会社としてではなく、社長が個人名義で買い取ってくれるらしい。登記の変更もやってくれるとのこと。

 

実家は売却し親戚も近隣にはいなくなったので、私が生まれ育った故郷は、もはや墓参りに行くだけになってしまった。山林を所有していても仕方ないので、この際、売却してしまおう、と思った。

 

「私所有の山林を売却したいので、見積りをお願いします。」と電話したのが3月10日頃。了承されて、このままスムーズに進むか、と思われたのに、なぜかその後はナシのツブテだった。

 

あれは一体なんだったのか。

その後、私は「2回目乳がん」が発覚し、その治療に身も心も削ぎ取られるような一年を過ごして、山林の売却の件はほぼ忘れかけていた。

 

そんな所へいきなりメールが届いたのは9ヵ月後の12月22日。

「ご依頼いただいていた山林の見積りについて」

えっ、やっぱり買っていただけるの?見積りは立木と土地に分けて作成されていた。

立木の方は税込49万円ほど(会社名義)。土地の方は税込22万円ほど(社長個人で)。価格は安いがありがたい。電話して、ぜひお願いしたいと伝えた。

 

「それでは、手続きに必要な書類等を後でご連絡させていただきます。年明けてからになると思いますが、よろしくお願いいたします。」とのことだった。

 

ようやく連絡が来たのは1月20日。これから書類を送付するので、私の方も早く準備するように、とのこと。

ゆっくりだけど、このタイミングで良かった。乳がんの治療がようやく落ち着いて、放射線治療も終盤に差し掛かって来た。嘘みたいに時間が掛かったけど、これで良かったんだな、と思える。

 

さっそく必要な書類を揃えて(印鑑証明、住民票、登記識別情報、身分証明書、委任状など)、契約書に署名捺印して送付した。時間が掛かったが、スッキリした気分。

 

父から受け継いだ山林は、あと3件くらい残ってる。こちらはどうしたものか。

場所さえも確認していない。自分の知らない世界って、まだまだ無限にあるのだな、と思った。