一人暮らしの父が亡くなり、一人残った娘の私がすべてを相続した。その中には地目が「山林」となってるものが7件あった。
田舎あるあるで、近所の人達と連名でいくつかの山を保有していたらしい。どこまでがウチの山なのか、もはや確認のしようもなく、取り敢えず所有権移転の手続きはしておいた。
固定資産税課税明細書などで評価額を見ても、本当に微々たるものである。(あんな山なんて持ってても、何の財産価値もないよなー。)と、思って放置していた。
そんな私の元へ、簡易書留で茶封筒が届いた。
「貴殿の所有する山林に関する重要なお知らせです」と書かれてあって驚いた。
実家のある市町村の林業関係の会社からだった。
「ご賛同いただいた森林所有者様の山林を集約化して森林経営計画を樹立しております」「その計画に基づき、国、県、市の補助金を活用し(中略)、森林所有者様に収入の還元を行っております」
えええーーっ、なにそれ??
最初は「もしかして新手の詐欺??」などと疑ったりしたが、「森林経営計画」で検索すると、たしかに国や県などで取り組みを進めている事業らしく、たくさんサイトもあったので、変な話ではなさそうである。
私が所有している山林7件のうち、今回該当するのは5件らしい。全部合計すると1.14ha。固定資産税の評価額の合計は22万円ほど。大したものではない。
翌朝、こちらから連絡して、担当の方から詳しく説明していただいた。
山林の木材を扱う会社らしい。なので、所有する山で良質な杉が多く取れれば取れるほど利益が出る。スカスカで品質が悪いものや、広葉樹などは利益が出ないし、山林によっては逆に手入れにコストが掛かる場合もあるらしい。そういう時でも、補助金も使えるので赤字にはならない、とのこと。
自宅から実家のあった市町村までは300kmの距離。
「行ったり来たりも大変なので、この機会に山を売却したいのですが。」と相談してみた。すると、「うちはあくまでも、山でとれた木材を売る会社ですので、山林の売買は専門ではないのです。ですが、出来ますよ。まずは、固定資産税の納税通知書などで、評価額を調べてご連絡ください。現地調査をしてお見積りを出させていたただきます。」とのお返事だった。
そういえば、実家の土地と建物を売却してから、どういうわけだか、「固定資産税納税通知書」は全然来なくなった。どういうことだろう??
「いや、それはおかしいですね。ちゃんと市役所に連絡して調べてみた方が良いですよ。」と、担当の方にも言われ、今日、実家のあった市役所の財務部税務課に問い合わせてみた。
「平成29年12月に売却されてるんですね。宅地を売買したことで免税になるんですよ。評価額が30万円以下だと、免税点未満となり、課税されないんです。なので、納税証明書は平成29年が最後になりますね。」ということだった。
ほおー。本当に知らないことばかりで、大変勉強になった。
まさか、何かのミスで納税通知書が来なくなり、いきなり支払えとか言われるのでは?などとビビってたのだ。良かった。(←今ここ)
今日はここまで。