rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

歳を取るのも悪くない

54歳3ヶ月の私が、今感じていることをまとめてみた。
意外に良いことばかり。歳をとるのも悪くないな、と思える。

・父母弟を見送った
・昨年12月、空き家になった実家を売却した
 現在の私は、もともとの家族全員を見送り、実家もすべて片付いた状況。いやはや、これでものすごーく肩の荷が降りた。自分にとっての故郷はなくなり、困った時に心を寄せる親族もいなくなったが、介護に奔走することもない。寂しいけどありがたい。

・長男、次男が独立し、それぞれの道を歩み始めた
 大学もそれぞれ第一志望の所に入学し、長男は自分で起業し、次男は就職した。二人とも好きな仕事で頑張ってる様子が嬉しい。親としての務めを果たせた、というのは大きな喜びである。息子たちの学費と生活費のためにパートの仕事も頑張った。それがなくなりホッとしている。

・家のローンも払い終えた
 2013年11月に完済し、家も土地もすべて夫のものになった。家賃が掛からない生活はラクである。

・夫は7月で定年退職の予定
 単身赴任14年のまま定年退職。退職後も今の部署で再雇用で働く予定。少ししたら地元に戻してもらえそうなので、ようやく自宅で一緒に生活出来そうである。単身赴任14年はさすがにかわいそうだ。妻として何もしていないので、これから罪滅ぼしをしたいと思う。

・パートで10年働いた
 なんだかんだ言いながらも、今の職場で10年働いた。居心地良くてついつい長く居座ってしまったような。乳がん闘病で抗がん剤投与でウィッグかぶりながら、末期ガンの父の元に通いながら、胆のう結石で入院手術しながら。大変なことを抱えながらも、よく続いたなぁ、と思う。

・離婚の危機も乗り越えた
 夫とはよくケンカした。激しい言い合いになって傷つけあったり、家を出て行くと飛び出したこともあった。それが今では穏やかな良い夫婦である。お互いに歳を取って丸くなった。

・無理して友達付き合いしなくなった
 これは最近の心境の変化。少し前までは頑張って友達付き合いしないと、と思っていた。しかし、わざわざ時間を作って会って、人様の愚痴を聞くのも疲れるなぁ、と思うようになった。自分も人様を愚痴のゴミ箱にしてるのではないか?と思ったり。本当に気のおけない人たちと、楽しい話をするだけにしよう、と思うようになった。

・痩せた
 昨年7月に胆のう結石で入院手術し、4kg痩せた。乳がん抗がん剤投与してた頃が一番太っていたので、その頃に比べると8kg減った。今の体重は20代の頃のベスト体重である。老けたけど身が軽くなった。

更年期障害にならなかった
 乳がん手術後のホルモン治療ですぐに閉経した。47歳だったと思う。多少のホットフラッシュはあったような気がするが、更年期障害はほとんど感じないくらいだった。辛くて苦労してる人も多いようなので、それがなくて非常にラッキーだった。

・みんな結構、波乱万丈だな、と気づいた
 50年も生きてると、みんなそれぞれ波乱万丈な人生なんだな、と思う。しかしながら女性は「私ばっかりものすごく波乱万丈」的な話をする人も多い。暇過ぎるのも退屈なので、適度なストレスも必要だな、と思う。

・多少のことには動じなくなった
 「事実は小説よりも奇なり」という話をいろいろ聞くので、大概のことには驚かなくなった。

・周りの目を気にしなくなった
 「人は人、自分は自分」と思うようになった。周囲と比較して落ち込んだり、ということが少なくなった。オバサン化したのかな?

良いことばかりまとめてみた。体の衰えはいろいろあるけれど、精神的には安定していて穏やかである。「歳を取るのも悪くない」と私は思う。