rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

まずは元気な体を取り戻そう。私が出した答え。

先週末に術後の患部の感染が原因で発熱した私。今日も病院へ。

診察待ちの患者が多くて、1時間ほど待って診察室へ。

「この前、抜いた液体を培養した結果、バイ菌はなかったんだよ。炎症反応はあったのにね。患部の腫れは少し落ち着いたね。繊維化してるし、液も抜くほど溜まってない。」どうしようか...と迷いつつも、「まぁ、切開して膿を出すほどではないので。このまま様子を見ましょう。何かあったら、年末年始でも病院に連絡して。」と主治医。

 

「1月から放射線に通ってもらう予定だね。そうすると、5週間掛かるから次の予約は...えーと、アナストロゾールも足りなくなるから処方して。次は3月になっちゃうか。そうすると、その時にベージニオの服用もスタートして...。」電子カルテを確認している主治医を見て、(今言わなくっちゃ。)と思った私。

勇気を出して、「あの、先生。私、ベージニオはやりたくないんです。」と言ってみた!

 

一瞬、(えっ。)という顔をされたような気もするが、主治医は大変穏やかに、「そうですか。患者さんがそれを希望するのであれば、いいですよ。(電子カルテに入力しながら)ベージニオ、やらない、と。患者さんの希望で、と。」と言ってくれた。

ベージニオの服用を開始する患者として、電子カルテに貼り付けてあった情報も、ささっと削除していた。意外にあっさりと。

 

「それでは、放射線治療を終わらせて、次回の診察は3月に、ということでよろしいですか?」「はい。よろしくお願いします。」私は、無罪放免になったような気分で診察室を出た。

 

術後の再発予防治療。私は何度も何度もベージニオの服用を勧められたので、断ったらかなり気まずい雰囲気になるだろう、と思っていた。怒られるかも知れないし、説得されるかも知れない。でも、どうしても自分でやりたいとは思えなかった。

 

一粒約8,000円の薬剤を1日2回。31日で496,000円。窓口で3割負担だとして148,800円。高額療養費として限度額を超えた分は後で戻ってくるとしても、自己負担分だけで年間約640,000(我が家の場合)。ベージニオだけでなかなかの金額である。しかも2年間。

 

副作用として80%の人にはひどい下痢、髪の毛も抗がん剤ほどではないにしても脱毛したりするらしい。好中球減少症とか、肺炎とか、いろいろあるようだ。

 

抗がん剤の副作用がまだ完全に抜け切らなくて後遺症に悩む私としては、強い薬剤を体に入れることにものすごく抵抗を感じた。それも2年間も。高いお金を出して、辛い副作用に耐えなければいけない日々なんて。

 

再発のリスクは抑えられるかも知れないが。「上乗せ効果は6%、再発リスクは30%下げる。」という話も、どうなのかな、と。

 

QOL(クオリティ オブ ライフ)優先で行こう、と思った。まずは自分の体を元通りにして、ちゃんと元気な体を取り戻そう、と。そこから、ガンにならない体を作って行こう、と。今日の所は一歩踏み出した感じである。

 

(従兄弟の奥様から素敵な焼き菓子をいただいた。美味しかった♪)