rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

想定外の、ゾラデックス終了!

今日は通院日。予約が9時だったので早めに準備をして8時半には病院到着。しかし、すでに待合室は患者でいっぱいだった。

9時過ぎに名前を呼ばれて触診とエコー。私の場合、手術の3ヵ月後にして以来なので、触診とエコーは1年5ヵ月ぶり。ここの病院は「化学療法終了までは診察しない」という方針なのだそうだ。触診もエコーも「異常なし」。

ドクター「生理は止まってますか?」
私「はい、もうずっと止まったままです。」
ドクター「ゾラデックスを始める前は普通に来ていたんですか?」
私「はい、普通にありました。」
ドクター「じゃあ、もう閉経とみなしていいでしょうね。この前の検査結果ですが、CTもレントゲンも循環器も、まったく異常はありませんでした。なので、次回は3ヵ月後ですね。えーと、お薬はノルバデックスですね。」
私「えっ?3ヵ月後ですか?そうするとゾラデックスは?」
ドクター「化学療法だけでも生理は止まるんですよ。年齢的にも閉経と見て大丈夫だと思います。おそらく生理はもう戻って来ないでしょう。」
私「えっ、でも、最初は“ゾラデックス3年、ノルバデックス5年”と言われていたのに。大丈夫なんですか?」

まさかの、“ゾラデックス(LH-RHアゴニスト製剤)はもう打たなくて良い”宣言!3年の予定が1年8ヵ月で終了。

診察に来る前、(ゾラデックスかな、リュープリンかな。うーん、どっちでもいいかな。ゾラ続行で行くかー。)なんて考えていた私。まさか、LH-RHアゴニスト製剤の注射がなくなり、ノルバデックス服用のみになるなんて、全然想像もしていなかったので、びっくり!!12月で49才。りっぱな更年期世代だものね。

ドクター「ゾラデックスは卵巣機能を抑える働きをしてるんですが、閉経してしまってるならする必要もないと思うんです。(判断が)難しいところではありますが・・・。まぁ、患者さんが心配だからどうしても、というなら、このままゾラデックスも続けることは出来ますが、どうしますか?」
私「えーっ・・・どうなんでしょう?・・・どうでしょうか。」しばし沈黙の後、
私「じゃあ、ゾラデックス終了でいいです。ノルバデックスの服用のみでお願いします。」
ドクター「わかりました。それでは次回は3ヵ月後ですね。11月1日に予約を入れておきますね。」

いきなり決めてしまった。
閉経状態はほぼ間違いないというのなら、さらにゾラデックス注射をしても、と思った。ドクターの話ぶりからも、そこまで必要ないかのような・・・。「患者さんが心配だからどうしても、というなら。」なんて言われると、そこまでしてやってもらうのもどうか、と思えるし。

3ヵ月後、と予想外、想定外なことを言われて、すっかり背中に羽が生えた気分。心は軽やか〜になってしまった。ノーテンキだなぁ。

私の診察前に一人飛び込みで患者さんの診察が入った。診察が終わり、帰ろうとしていたら、急にいろいろな思いがこみ上げて来て、気分が悪くなってしまったのだという。「自分でも、こんな気分になったのは初めてで。すみません。どうしたらいいのか・・・。」と涙ぐみながら、もう一度診察室に入って行った。

受付の所では、「数日前に診察してもらったばかりなんですけど、帰ってから、首のところにしこりがあるのに気がついて。気になって気になって仕方ないので、今日診てもらいたいの!」と、心配そうな表情の患者さん。看護師さん数人がしこりを触って、検討中だった。

ハタから見てそれほど大変そうじゃなくても、乳がん患者は大変だ。ガンという病気の怖さを、これまでの入院で何度か目の当たりにしてきた。

「私のように腫瘍は小さくて早期だけど、HER2陽性で悪性度も高い場合、どういうふうにとらえればいいのだろう?」と、常々思ってきたのだが、お医者さんたちの対応の仕方を見ていると、あまり心配いらないのかな?とも思える。再発した重篤な患者さんがたくさんいるから、私のように元気な患者には、あっさりとした対応になるのだろうな、と思う。

診察のあと血液検査。ここで一時間も待たされた。病院通いは大変である。

帰りのバスの中で、(あーっ、これで本当に治療が一段落したんだな。)と、喜びがふつふつと湧いてきた。閉経で体はもうすっかりおばあちゃん化しちゃってるけど。3週間に一度の通院が3ヵ月に一度になるなんて♪

「再発しないようにしよう。せっかくいただいた、生きるチャンスだと思って。自分の人生を大切にして行こう。」と心に誓った。