「その場に居ない人の悪口、陰口で盛り上がる」というのが、人間社会では常識のようになっている。
過去、私もよーくやっていたことだ。敵を一人決めて、その人に対する悪口、陰口、愚痴を言い合うことで仲良くなる、なんてことも多かった。しかし、そんな人間関係はいずれ消滅してしまうのだ。
「夫の悪口大会」もよくやった。その場はスッキリした気分になっても、それで根本的な問題が解決したことはなかったように思う。やはり、お互いがちゃんと向き合って、闘わないとダメなのだ。
昨日、パート先は「その場に居ない人の悪口大会」で大変盛り上がっていた。
あぁ、またか...と思ったが逃げることも出来ない。それとなく違う話題に持って行こうとしても、「でさー、さっきの○○さんのことなんだけど。本当に頭に来ちゃうわ!」と、また悪口大会に戻されてしまう。
私が悪口大会に同調しないのが面白くなかったのか、同僚の一人はこんなことを言っていた。
「この前テレビ番組で、有名な精神科医が、愚痴は溜め込まないで小出しにして吐き出した方が良い、ってすすめてたわ。溜め込んで爆発させると良くないんですって。精神的な健康を保つためにも、吐き出した方が良いのよ!」
周りの人たちも共感していた。
もう苦笑いするしかない。
聞かされる方の迷惑って、考えないのか。どうしてみんなが共感するという前提の話になるのか。そもそも、そんなに嫌うことにエネルギーを使うことが信じられない。勤務時間外でも、職場にいる嫌な人のことを考えてイライラしてるのか。嫌な人の一挙手一投足まで注目してるのがすごい。そんなに考えてるなんて、むしろ好きなんじゃないか、と思えるほどである。
精神科医と言っても、いろんな人がいるからなー。
YouTube「樺沢紫苑の樺チャンネル」で、「悪口、陰口の多い職場での対処法」2021/4/28
というのがあった。
「悪口は非常に良くない。自己評価、自己肯定感を下げるし、ストレスホルモンが分泌される。悪口の多い人は寿命が5年短いという研究発表もある。」と樺先生。
「ポジティブとネガティブの綱引き」が大事とのこと。
せめて自分だけはポジティブになって、ポジティブなスタンスをずらさない、ポジティブな方に相手を引っ張る、ポジティブな言葉を全般に増やす、という活動をして行くと良い、とのこと。徐々に雰囲気も変わって行くようだ。
樺先生も、非常に悪口、陰口の多い、暗ーい雰囲気の職場で働いたことがあるそうで、「自分一人の力では何も変えられない、とほとんどの人は思っているが、想像以上に変えられることを経験した。」とのことだった。
ネガティブな方に引っ張られないように、ちょっと頑張ってみるか♪