rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

真面目で頑張り屋な人が報われない職場

ゴールデンウィーク期間中のとある夕方。

パート先の職場でベテランYさんが、「実は私、辞めることになったので。」と私と同僚に言ってきた。

 

初めは意味がわからず、「えっ、転勤?」「いや、退職するの。」なんて話になり、「嘘っ。辞める??」「そうなの。」周りは動揺してザワザワしていた。

 

ちょっと嫌なことがあると、「こんな会社、辞めてやる!」と大騒ぎする人がいるが、彼女はそんなタイプではない。

逆に、辞めるという人の相談に乗る立場だし、私より数年多く働いてきた超ベテランである。

 

パートから始めて転勤がないタイプの社員として働いて来た。それが業績悪化等で他店から今の職場に異動して来た。元気印で責任感が強い彼女の頑張りで、苦境を脱しつつあったのだ。頼りになる人だった。

 

「前の職場は車で5分くらいで行けたの。自宅に近くて良かったんだけど、今は空いてる時で30分、ラッシュ時だと4、50分掛かるかな。」という話を聞いて、会社側もひどい扱いをするものだな、と思っていた。

 

体のある部分が絶不調でどうにもならないらしい。必死に痛みをこらえて頑張ってきたが、もう限界、と。私より3才年下。「家にこもってじっとしてるのは性に合わないから、違う所で働くのもいいかな、と思って。」と決断したとのこと。頑張り屋のYさんなら、どんな仕事でもこなせそうである。

 

シフト制の職場で揉め事は日常茶飯事だ。そこを穴埋めしてるのは、Yさん始め社員の人たち。残業をしてはいけない風潮だけど、仕事は全然終わらない。3月はハチャメチャに忙しかったし、12月は夜になると道路が凍っていて、「事故起こしたらどうしよう。」と恐怖に怯えながら車を運転して帰った。辛いことの連続だったと思う。

 

ゴールデンウィーク最終日の昨日。

ベテランYさんが休みの職場は、大忙しでてんてこまいだった。遅番で出社すると、早番はまだ誰も休憩に入れてない、という状況だった。Yさんがいる日なら、適切に回せていたはず。これからはこんな日が増えるのか、と誰もが思った。

 

職場のことを考えると、Yさんに辞められるのは非常に痛い。

しかしながら、Yさんの人生を考えると、「こんな所に貴重な時間を捧げるなんてもったいない!もうちょっと気楽に働ける所を探した方が良いよ。」と思えてしまう。

 

コンフォートゾーンを自らぶち壊そうとする、その勇気!辞めようとしても、上層部から引き止められそうだけど、決意はかなり固いと見た。

Yさん退職の波紋は、どんな風に広がって行くのだろうか。