rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

40億円の借金を返済した、湯澤剛さんの本

NHK「逆転人生」で紹介された本が手元に届いた。

ある日突然 40億円の借金を背負う

それでも人生はなんとかなる。

湯澤 剛 PHP研究所

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大手企業でバラ色のサラリーマン生活を謳歌していたにも関わらず、父親の急死により突然、倒産寸前の家業と40億円の借金を引き継ぐことになった不運な男の、泥まみれの16年間の記録。

 

「逆転人生」を見た時から、読みたい読みたいと思っていた。今、このタイミングで入手出来たことには、意味があるのだろうな、と思う。まだ読み始めたばかりだが、現実に起きた出来事として、胸にズンと響いてくる迫力がある。

 

どれだけ必死に対応しても、ありとあらゆるトラブルが毎日のようにこれでもか、これでもか、と襲ってきたようだ。

地下鉄飛び込み未遂事件、立て直しの兆しが見えてきたところへの狂牛病問題、食中毒での新聞沙汰、失火による店舗の全焼、信頼する社員の死、ベテラン社員の退職...。悪夢のような日々だった、とのこと。

 

番組の中でも、「社員やスタッフがどんどん辞めていき、深刻な人手不足に大変悩んだ。」という話をされていた。社長自ら頭を下げて必死に慰留した、とも。そのあたりの詳しい話を知りたいと思った。

 

自分のパート先の職場が、今まさにそんな状況で、深刻な人手不足でシフトも組めないという苦境に陥っている。社員が短期間に続けて二人も辞める、なんてあり得ない話だった。

 

ギリッギリの人数の所へ、ワクチン接種推奨で休みを取っても良いという話。それでも、店舗としての営業は普通にしなければならない。スタッフが少ないからバタバタな毎日だが、売り上げもそれなりにあるので、潰れるほどの状況ではない。

 

一人だけ残った社員さんは、「もうこうなったら、私は休み返上で働きますよ!上からは怒られるかも知れないが、どうしようもない。」と決意を新たにしていた。

 

陰で悪口を言ってる人は多いが、私は密かにちょっと尊敬してる。「私も、出来ることは何でもお手伝いします。」と思わず言ってしまった。嫌だのなんだの、言ってる場合ではない。

 

そんなふうに気持ちを切り替えたら、元気が出て来た。これから先もまだまだ苦境は続くけれど、気持ちが逃げていたら辛いだけのような気がする。