先日の、水平埋伏智歯についての続きである。
歯科医院に治療に行くたびに、「横向きで埋まった状態の親知らずは抜いた方が良いですよー。大学病院の歯科に紹介状書きますよ。」と言われる。歯科医師2人でやってる歯科医院で、どちらからも勧められる。
「そうですね。考えてみます。」とあやふやにしていたら、昨日は割と強めに、「親知らずの抜歯の件、どのようにお考えですか?」と切り込んで来た。
「今、パート先がひどい人手不足で。なかなか思うように休みが取れないんです。なので、もう少し様子を見て決めたいと思います。」と言うと、「そうですか。いつでも紹介状をお書きしますので、言ってくださいね。」と歯科医さん。大学病院に早く紹介しなければ、みたいな心情が伝わってくる。
「埋まった状態のものよりも、少し顔を出してきた親知らずの方が問題なんですよ。虫歯になりやすくて、周りの歯の歯周病も進むことが多いんです。早く抜いた方が良いんですよ。」と、行く度に勧めてくる。
ネットで調べてみても、今の歯科医学ではそれが王道なんだろうなぁ、という感じだ。常識だし、なるべく若くて体力があるうちに抜いた方が良いらしい。真っ直ぐに生えた親知らず以外は、とにかく早く抜くに限る、と。抜かずに放置するなんて、信じられない!みたいな感じ。
しかし、である。
歯科医師さんは、こんな事も言っていた。
「親知らずの一つ前の奥歯は、レントゲンで見ると根っこの骨が溶けて弱くなってるようです。10年前のレントゲンと比較してみてもわかりますよね?親知らずがある事で支えられてる部分もあるので、もしかすると、親知らずを抜く事で、奥歯がぐらついたりして、結局あまり長持ちしなくなる事も考えられます。」
「右側の奥歯ですが、被せ物の隙間に小さい虫歯が見つかりました。本来なら被せ物を外して治療し直す所ですが、ここも親知らずが埋まってて支えられてるので、あまり長持ちしない歯だと思うんですよ。なので、虫歯の部分だけ小さく削って治療しますね。」
むむむ???
親知らず抜いても結局は長持ちしないようである。
それは果たしてどういうことか?奥歯がダメになったら部分入れ歯?はてはて。
そう分かっていながら、この機会にやらないといけないのかな。
今現在、痛んでる訳でも腫れてる訳でも困ってる訳でもない。
この10年放置してきて、何も問題なかったのに。
体調良好なのに、わざわざ体が弱るような事をしないといけないのだろうか。
ここまで1人でじっくりと考えた後で、うちの偏屈な夫に相談してみた。答えは、
「そんなの抜かなくていいって!歯医者はそりゃあ言うだろう。向こうも商売だからな。」と簡単明瞭。そう言うと思った。偏屈だもんね。
痛んだり腫れたりして困ってから考えようと思う。
「このままでは将来大変なことになりますよ。」というフレーズはよく聞くけど、困った事態になってから全力で対処してもなんとかなることが大半だと思う。
私も偏屈で行こう。