昨年の春くらいのことだったと思う。
夫が会社の歯周病検診で、「重度の歯周病だから専門の所で診てもらうように、と言われた。」と、ガックリして帰って来たことがあった。
「重度の歯周病?!大変じゃないの。早く良い歯科医院を探して、診てもらった方が良いよ。ちゃんと治療しないと、全部抜けて入れ歯になっちゃうんじゃない?」と、私。
周りの人たちに聞いたり、ネットで調べたりして、良さそうな歯医者をピックアップ。
しかし、結局、夫はどこにも行かなかった。
「歯周病治療なんてさ、専門にやってますー、なんて所は保険の効かない自由診療とかだろ?そんな所に通っても、金が掛かるだけだよ。」とかなんとか言っちゃって。
「マメに歯磨きしたり、歯間ブラシで丁寧にメンテナンスしてたら、大分良くなったよ。」と言うので、私も気にしなくなっていた。
いよいよヤバくなったのは、今年の夏。
「痛みを我慢してやり過ごしていたんだけど、とうとう歯茎に膿が出来て腫れてきた。もう痛くてどうしようもない。」と、辛そうだった。近くの歯科医院に駆け込んで治療してもらった。結局、上の奥から2番目の歯を抜歯したらしい。
「いやー、スッキリした。もう痛くない。治療に通う必要もないらしい。」と、それっきり。えっ、歯周病治療とか、継続しなくて良いのだろうか?と思ったが、
「あそこの歯科医師は良い先生だなぁ。患者の気持ちに寄り添ってくれる。これから先また痛んで来たら、その時はその時、ってことで。様子見で良いらしいよ。」とのこと。それで良いのか???
「さすがにアイスクリームを毎日2個とか食べてたもんなぁ。日本酒とかジュースも良くないらしい。」とか言っちゃって、その後は控えていた。
「ヤバい。今度は前歯から2番目と3番目あたりの歯茎に膿が出来た。我慢していたけど、痛くてたまらない。」と、夫が言い出したのは昨日のこと。
また同じ歯科医院で診てもらい、薬をもらって来た。
「少し様子を見て、それでダメなら2本とも抜歯して、部分入れ歯かなぁ、と言う話だった。部分入れ歯かぁ。違和感あるだろうなぁ。食欲無くなって痩せるかなぁ。」と、心配な様子。
ブリッジにするには、健康な歯を削らないといけないというリスクがある。年齢的にもいつまで持つか?ということらしい。インプラントとなると結構なお金が掛かるし、そこの歯科医院では出来ない、とのこと。なので、部分入れ歯が一番現実的なのだとか。
体にガタが来るって、こういうことなのか。
歳を取ると、経験が増えたことによって精神的には安定するし、悪いことばかりでもないなあ、と思うのだが、肉体的にはあちこち衰える。
歯が悪くなるなんて話、あまり情報がなくて分からないことだらけだ。
インプラントもどんなものなのか、人から聞くことも少ない。
私たちの親の世代は、60代くらいで総入れ歯(いや、もっと前から?)が普通だったなぁ。
最近の総入れ歯平均年齢って、どの位なんだろう。
私の方は、歯茎に埋まったままの親知らず問題を抱えている。
歯のことは分からないことだらけだ。