29日に長男からLINEが来た。
「年末年始帰れなくてごめんね。31日におせち届くように頼んでおいたので、食べてね。」
まさか長男がそんな気遣いをしてくれるなんて!56年生きて来て、おせち料理のお取り寄せなんて初めての経験である。
幼少の頃、秋田の実家では、年越しのお祝い膳やお正月料理など、きっちり作ってはいたものの、重箱に詰めたりはしなかった。
結婚してからは、夫が「甘ったるい冷たい料理は苦手なんだ。おせち料理に興味はないから、適当でいいよ。」と言う人なので、それっぽい物を作ったのは新婚時代のみ。
冷凍の状態で届いて、半日かけて解凍した。とっても美味しくてびっくり!
美しく詰められてるなぁ。感激だ。
大晦日にはきりたんぽ鍋を作った。
秋田生まれ秋田育ちの私にとって、なくてはならないきりたんぽ鍋。
30日に帰って来る予定だった次男は、予定の時間が変更になり、結局31日の昼前に到着。人気アイドルタレント並の突撃弾丸ツアーになった。
私も29日、30日とパートで大忙しだったので、逆にそれで助かった感もあった。
短い滞在時間だったけど、紅白歌合戦を見ながら親子でいろんな話をした。
「忙しい中を帰って来てくれたから。まぁ、片道交通費だよ。」とお年玉を夫が渡していた。
東京に戻って一息着いた頃、次男からLINEが来た。
「美味しいものをたくさん食べていい正月を過ごせた。ありがとう。食べた分には足りないかも知れないけど、そのくらいのお金は出したいから。机の引き出しに少しだけ置いてきたから。取っておいてね。」
なんと。次男がそんな気遣いをするなんて!
ああ、そういえば。父が元気だった頃、実家でお正月を過ごして帰った時、私もそんな事をよくやっていたなぁ、と思い出した。
「美味しいものたくさんご馳走になったから。仏壇の引き出しに少しお金を入れておいたよ。」なんて電話をしていたっけ。次男は覚えていたのかも知れない。
日頃、すっかり放任で放し飼い状態の我が家。そんな親なのに長男も次男もええ子に育ったもんやわ。(なぜか関西弁)親バカ全開。(恥)
一人でしみじみ。心はぽかぽか。あったか〜いお正月だった。