昨日の昼、夫の兄から連絡があった。
「Kばあちゃん(姑の母)が亡くなった。107歳。28日お通夜で29日葬儀とのことだ。」
Kばあちゃんは苫小牧在住。夫は兄、妹と連絡を取り合い、航空券を予約したりホテルを取ったりとてんやわんや。
「あまり苦しまなかったらしいよ。眠るように息を引き取ったらしい。しかしなぁ、107歳だってよ!スゴイよなぁ。悲しみとか、そんなのないな。良く頑張ったよな、オイ、って感じだよ。楽しみなんて言ったらいけないけど、久しぶりに親戚が集まって、従兄弟たちと会うのも久しぶりだしなぁ。」と義兄。声が明るかった。
Kばあちゃんの伝説はたくさんある。
姑が脳梗塞で倒れて左半身麻痺になった時も、駆けつけて看病してくれたのはKばあちゃんだった。当時95歳くらいだったらしい。
苫小牧から帯広まで一人で電車を乗り継いでやってきて、小柄な体にリュックを背負っていた。そのリュックが荷物パンパンで義兄がビックリするくらい重かったらしい。
気が強くてタフで優しくて。良く気がつく人で働き者。まったくボケてなくて耳もしっかり聞こえていた。
うちの息子たちが3歳と4歳くらいの夏休み、帯広で3家族合同でキャンプをしたことがあった。その時にKばあちゃんも参加していた。
「私が若かった頃は北海道開拓時代で、毎日がキャンプみたいなものだったよ。」なんて話をしてくれた。
そのキャンプ中に長男が発熱し、肺炎で急遽入院するという騒動があった。もともと調子が悪かったのを無理やり連れてきたということもあり、夫と私が口論になった。
それをじーっと見ていたKばあちゃん。あとでそっと、「◯◯(夫の名前)のRosaさんに対するあの言い方は良くないよね。私があとでちゃんと言ってあげるわ!」と私に言ってくれた。心がふわっと暖かくなった。優しいのだ。
うちの姑は長女で下に弟が4人いる。妹1人は病気で亡くなった。それぞれに子供がいて、その子供にも子供がいて。
うちの息子たちはひ孫になる。義兄と義妹の所には孫もいるから、つまりKばあちゃんからすると玄孫?玄孫は何人いるのだろう。
さすがに107歳まで生きるってスゴイことだ。見事な人生だったなぁと思う。