rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

母として・まだまだ心配な長男

数日前、初めて行った美容室でカットしてもらいながら手元の雑誌を見ていたら、今まさに時の人の高畑淳子さんの記事が載っていた。息子さんの事件が起こる前、公私ともに充実した様子の高畑さん。婦人公論だったと思う。

30才くらいの感じの良い男性美容師さんが雑誌に目を止めて、「あっ。これは〜。今まさに、ですね。大変でしょうね〜。淳子さんは人気者みたいで、周囲の人たちは同情して、あまりひどいことも言われてないみたいですが。自宅とかも引っ越ししなきゃいけなくなるのかな?」と話し掛けてきた。

他人事ながら、男の子を育てるのって大変である。うちの息子たちだって、どこかで間違った方向に行ってしまわないとも限らない。シングルマザーで必死に仕事と家事、育児をこなしてきたであろう高畑さん。「私の育て方が悪かった。」と自分を責めているようだが、そうとばかりも言い切れないと思う。

じゃあ、どうしたら?これから、どうしたら?苦悩の日々が続くのはお気の毒である。

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大学在学中に小さな会社を作り、卒業後はそのまま継続する道を選んだ長男。卒業して仕事一本になった途端、業績は右肩下がり。とうとう6月には「会社はたたむ。今から就職活動するから、少しまとまったお金を貸してください。」と言ってきた。3社から採用通知をいただいて、その中の1社で7月から働き始めた。

ようやく肩の荷が下りた。6年がかりで大学を卒業したので、今年からは学費も生活費も掛からなくなった、と思っていたのに。まだまだ親としての心配は続く。

2週間ほど前の朝、長男からのメールを見て愕然とした。
「勤めていた会社を辞めることになりました。自分の会社はまだたたんでなくて細々と続けてますが、そちらの業績が持ち直してきたので、やはり自分の会社に戻ることにします。今ちょっと生活が大変なので、お金を少し貸してほしいのですが。」
なんと!衝撃!すぐ電話した。

「俺ってつくづく人の下で働くのが向いてないんだなぁと思ってさ。」などとのたまう。(なにを今さらわかったようなこと言ってんのよ!そんなことは百も承知だよ!)と心で叫ぶ。業績が悪くなった自分の会社は継続可、副業として認めたうえで雇ってくれたのに。「俺にだけ、やたらと重要な案件を振って来られて、とてもこなすことが出来なかった。」あああ〜、なんて情けないのだ、息子よ。

辞めることに決めちゃって、生活費はどうするの?かわいそうだから貸してやろうか?と思ったが、「うーーーん。でも、なんとかなるかなぁ。お金が入ってくるまでの間、あと一ヵ月くらい。何とかするよ。」との返事。本当に大丈夫なのだろうか?何とかすると言いながら、彼女や友人たちから多額の借金とかしてないのだろうか?心配が心配を呼ぶ。

夫とも何度か話し合った。
「会社がうまく行かなくなったたびに泣きつかれて、親に頼めば金を借りられると思うようではダメだ。ここは厳しく突き放さないとアイツのためにならない。」と夫。私も同意したものの、それはそれで気がかりなのだ。

「アイツは片づけられない男だから。生活費のことも会社関係の支払いその他のこまごましたことも、全然キチンと出来てないんだと思うよ。それなのに、自分のやりたいことばかり。あんな調子では上手く行くはずがないよ。アイツのだらしなさは、引っ越しの手伝いに何度も行ってよくわかったよ。」と夫。

片づけられない人間は、自分の身の回りの雑用を先送りする癖があるのだという。ゴミ屋敷のそうじを生業にする人がブログに書いていた。かくいう私も昔はそうだった。ゴミ屋敷というほどではないけど、身の回りのことは適当だった。最近のような暑い夏もついついダラダラしてしまう。つくづく、自分のだらしなさが情けなくなる。

長男を育てる時に、もっとしっかりと身の回りの整理整頓が出来るように教えてあげれば良かった。それが今の後悔につながっている。

しっかりと自立した人間になって、ある程度安定した生活が出来るようになってほしい。母の願いである。