rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

辞める?辞めない?

どこの世界でも、「私、辞めます!」と宣言して周囲を振り回す人はいるものである。そういう人に限って辞めない。

「また言ってるの?」「引き留められるのを期待して言ってるのよ。絶対辞めないと思うわ。」と、周囲は意外と冷静に見ているものだ。

新年早々、同僚Nさん(入社10ヵ月目)が数人のパート仲間に「私、辞めます」宣言をし、同僚Aさん(入社7年目)には切々と自分の辛さを訴えていた。私もその場に居合わせたので、話を一緒に聞くはめになってしまった。

年末、シフトの人数が少なくて急遽、遅番を頼まれたNさん。一緒に遅番に入ったのは、彼女とは犬猿の仲の大先輩Aさんと女子大生Kちゃん。女子大生Kちゃんは彼女の1ヵ月後に入社して来た。そのKちゃんに次々と指示をされて、閉店業務(掃除、片付け)に走り回されたのが許せなかったらしい。

「私ばっかり忙しくて、大変で、大変で。本当に本当に辛かったんです!Aさんも全然手伝ってくれなくて、ひどかった。」と、それからは2人の人格否定が始まった。「あまりにも辛かったから、私、辞めます!って、店長に宣言して帰ったんです。」あらら・・・年末に。

うちの職場はベテランパートばかりで、ほとんどが勤務年数6年以上。大学生Tくんは3年目。あとはNさんと同期が3人。Nさんは入社当時、「みなさんベテランさんばかりで、長く続いてるんですね。すごいですね。」と何度も言って来た。彼女は若い頃から職業を転々としていたようで、聞く度に違う職業の話が出てくるような人である。

うちの職場に入ってからも、突然連絡もなく休んだり、体調不良で急に一週間ほど休んだりを繰り返し、辞める辞めないの話し合いも何度かあったようだ。しかし結局、辞めない。

「主人の稼ぎが悪いから辞めるわけには行かないんです。生活が掛かっているので。」と言われれば周囲はどうすることも出来ない。

今回の辞める、辞めない騒動も、「店長には相談中です。迷ってるんです。私が辞めると人が少なくなって、皆さんに迷惑が掛かってしまうから。」とのこと。「店長にお任せします」と言ったそうだ。

この手の話、本人は「私ばっかり大変で大変で。辛くて辛くてひどい。」と主張し、「悪いのは周囲の人」とすべて他人のせいにするのがオチである。他人は変えられない。自分が変るしかないのにな、と思う。結局、自分の味方を増やしたいだけなのだ。

「シフトの人数が少ない時にたまたま超多忙になって大変だった、なんて、パートのみんなが経験してることだよね?Nさんだけが特別大変だったわけじゃないし。」というのが大方の意見だった。忙しくてピリピリすることはあるし、接客業ならお客様最優先で業務を遂行するのも当然のこと。

多少のトラブルはみんなうまく流しながら、それでも良好な人間関係を保ちつつ、やって行ってるのではないだろうか?

私は乳がんを経験してから、「他人から良く思われなくてもいいや。」と思うようになった。そうすると大概のことは大丈夫である。他人の言動が気にかかる時は、「人にはそれぞれ事情があるから。」「完璧な人なんていない。自分も完璧じゃない。」と思うようになり、あまり悩まなくなった。

小さな幸せで十分満足なのだ。