12月半ばに採用された女子大生Sちゃんがパートを辞めることになった。
Sちゃんは、この2ヶ月間で体調不良を理由に3回休んだ。3回目は先週のことだったが、休んでるはずのSちゃんが、元気に出掛けている姿を偶然見かけた人がいて、ズル休み疑惑が湧き上がっていた所だった。
出番だった昨日、出勤時刻を過ぎてもSちゃんは現れなかった。不審に思った社員が携帯に電話したら、「私、仕事をやめたいんです。」という話になったという。
最近の言葉で「バックレる」というのであろうか。連絡なしに無断欠勤し、そのまま辞める、というパターンを取ろうとする人が多い。しかし、シフト勤務の職場では非常に迷惑が掛かることである。昨日も、少ない人数で仕事の対応に追われてバタバタした。
数日前の帰り道。Sちゃんは私と同年代のパートAちゃんに、「辞めることも考えてるんです。母に相談したら、学業との両立が大変だから辞めたら?と言われて。」と話していたそうだ。「家にお金がないから。」が口癖だったSちゃんは、家計の助けに頑張って働くようなことを言っていたのに。
仕事を教えていて、(人と関わりあうのが苦手なんだろうな)と感じることが多かった。
10年近くたくさんの人たちと一緒に働いてきたけれど、接客業が上手にこなせる人というのは、わりと人たらしである。女たらし、男たらしというと言葉は悪いが、異性にモテる人というのは、気が利いて愛想が良くて仕事も早い。
Sちゃんに「明日からレジを教えるから。」と社員さんが言った時には、漫画に描けそうなくらいビクッとしてたし、怯えた目をしていた。自分に合わない職場で働くのは辛いことだから、辞めるのもやむを得ないことなのかも、と思う。
しかし、ズル休みしたりバックレたりするのは良くない。言いにくくても「辞めたい」とちゃんと伝えて辞めないといけない。Sちゃんの社会人としてのこれからのことにも影響すると思う。
またまた人手不足で、またまた募集、採用、仕事を教える、という振り出しに戻る。今の所、早番の新人パートさん2人は、うまく周囲に溶け込んで頑張ってくれてる様子。遅番にも長続きする元気なパートさんが来てくれますように。