rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

また一人辞めて行った

パートの早番・遅番問題でもめにもめて、私が自ら遅番に移って約三年。

しかしながら、早番パートとして雇われた人たちも次々に辞めて行き、職場の慢性的な人手不足はなかなか解消されない。余裕のない中で働いてるので、イライラカリカリする人も多く、なかなかの悪循環である。

半年ほど早番で働いていた新人kさんが辞めて行った。もともとうっかりミスも多かったkさん。私が休んでいる間に仕事でトラブルがあり、ミスをしたのがkさんであることが発覚した。

一番弱い立場で、みんなから責められてるような状況。まるで犯人捜しのような環境に耐えられなくなり、職場を飛び出して行ったkさんは帰って来なかった。その後の勤務はすっぽかし、翌日も翌々日も連絡なし。

40代主婦で子供も2人いるkさん。「社会人としてどうなの?許しがたいことだわ!」と早番さんたちは怒っていた。それは常識的には当然だと思う。しかし、早番以外のスタッフから見るとちょっと違っていた。

「早番独特のピリピリしたムードに耐えられなかったんだろうね。辞めたいと思っていても、そんなこと言ったら怒られそうで。」
「休憩時間も一人自分の車で過ごしてたよね。休憩室にいるのが耐えられなかったんじゃない?」
「出来るタイプの先輩たちばかりで、わからないことも聞きにくい雰囲気だったんだろうね。」
「ミスしたら責められる。でも、もうちょっとフォローしてあげることも出来たよね。」

当事者ではないから言えるのかも知れないが。仕事で先輩という立場になると、途端にえらそうにあれこれ言ってしまうのはなぜなのだろう。

「あの人ってさー、仕事上こういうところがダメダメなんだよねー。」みたいな話で盛り上がると、話を聞いていた人たちまで、(そっか。あの人は出来ない人なんだな。)と認識してしまう。いやいや、こういうのは問題だ。

新人kさんが辞めた後も、若いスタッフ二人があれこれ言っていたようで、その場に居合わせたОさんは、「辞めた人のこと、そんな風に言うもんじゃないよ。kさんだって一生懸命頑張って来たのに。人のことばかりいろいろ言ってると、自分の心が汚れてしまうよ。」と言ったそうだ。さすがОさんである。

店長が連絡し、新人kさんは辞めるための手続きをするためにやって来た。しかし、早番が帰った後、遅番の時間帯になってからだった。「この度は本当に申し訳ありませんでした。」と、今にも泣きそうな顔で私にも挨拶してくれた。

勤務の日の前日夜から不安で不安で眠れなくなり、ミスをすると過呼吸になってしまったそうで、その辛さに耐えられなかったようだ。

早番さんたちは、「私たちにはなんの挨拶もないのね。そりゃそうよね、顔向け出来ないわね!」と怒っていたが、それは仕方のないことなのだと思う。

「仕事だから厳しく指導する」ということが、なぜか「意地悪する」「いじめる」というのと紙一重な感じになってしまう。相手のことを全否定するのはおかしいのに。

Оさんが新人として入って来た時は、今では考えられないくらい店長や社員さんに厳しくされていた。私にも「厳しく教えてあげて。」と言われていて、私も一緒に辛く当たっていた。

中番Оさんと遅番の私は、シフトが一緒の時は休憩時間が同じなので、おしゃべりする機会が多く、それが幸いした。彼女の良い所に気づくことが出来たからだ。根性があり人生経験豊富なОさんは、新人としての辛い時期を何とかクリアして、中堅パートとして頑張ってる。

スタッフが一人辞めて行くと、仕事の負担はますます大きくのしかかってくる。結局、自分の首を絞めているのと同じことなのだ。

全部が完璧に出来なくても、ミスが続いても、何とかカバーしながらでも、働いてもらった方が良いのだ。楽しく続けられる職場にならないと、何も変わらない。

私が入社して6年くらいは古株のパートは辞める人もほとんどいなかったが、この約3年ほどは入れ替わりが激しく、新人さんも入っては辞め、入っては辞め、ばかりである。

人がドンドン辞めて行く職場には、必ず原因があると思うのだ。心のお掃除も大切。