rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

弟の死(1)

28日の朝。
父から電話が来た。
「大変だ、大変なことが起こってしまった!Kが死んでしまった!朝、起こしに行ったら冷たくなってた。とにかくすぐに来てくれ。」

普段冷静な父が慌てふためいていた。すぐに駆け付けられない距離が恨めしい。

私はたまたま休みだったので、職場に連絡し、その他もろもろの予定をキャンセル。テスト最終日で1科目だけ受けなければいけない二男を待って、一緒に向かう事にした。

実家に着いたのは夜7時半頃。親戚や近所の手伝いの人たちが、父の周りにいてくれた。

動かなくなって冷たくなった弟と対面した。まるで眠っているよう。そのまま目を覚ましそうなのに、もうこの世のものではなくなってしまった弟。

前日の夜はいつもと変わらぬ様子だったそうだ。朝方トイレに起きたあと、もう一度寝たようだった。出掛ける予定があった父が起こしに行ったら、冷たくなっていて呼吸も心臓の鼓動も止まっていた。

死因は狭心症の心原性ショックとのこと。弟は狭心症の持病があり、15年ほど前から心臓外科にもかかっていたそうだ。

父と弟は二人暮らし。
弟は父に心理的に頼り切っていたので、「絶対、父さんより先に死にたい。」とこの頃はよく言ってたようだ。

「俺はもういつ死んでもいいんだ。でも父さんが先に逝ってしまったらどうしようもない。俺は何にも出来ないから。」

もし父が先に死んでしまったら?と考えることが恐怖で心配で仕方がなかったのかも知れない。

弟は統合失調症である。17才で発病してキッカリ30年。辛いことばかりの人生だったと思う。

「うちの奴が亡くなってから12年。息子と私はとても仲が良くて。楽しい毎日でした。」と父はお悔やみに来てくれた人たちに語っていた。

父は弟のことをとても可愛がっていた。それだけにショックは大きくてガックリ来ているようだ。