rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

お前たちの世話にはならない!

仕事が大忙しだった6月、積丹半島に遊びに行ってきた7月前半と、ついつい気に掛かりつつも実家に電話もしていなかった。

昨日、久しぶりに父に電話して母の十三回忌(9月)の話をして、「ところで最近調子はどうなの?去年は足を骨折して大変だったけど。」と聞いてみたら意外な返事が返って来た。

「今年は骨折とかはしてないけど、両肩と太ももの裏側が痛くて痛くて。いつまでも治らなくて辛いから、病院でCT撮ったり精密検査してもらった。骨には異常がなくて、筋肉の炎症だと言われた。血液検査でわかったらしい。しかし、これが全然良くならなくて。痛くて痛くて辛いんだよ。」
えっ?筋肉の炎症でずっと痛みが続いてるなんて。それって何?と驚いた。

「朝起きると両肩が痛くて痛くて腕を上に挙げられない。少し経つと動かせるくらいになるが。病院で出される痛み止めは一番強いやつらしいが、全然良くならない。もう1カ月半になるのに。」
いつも元気な父も、痛みにすっかりやられてる様子。

「良くならないと訴えたら、ステロイド(副腎皮質ホルモン)の点滴をしてくれて、それをやってもらったらその後は少しラクになった。でも、それは1ヵ月に1回しかやれない薬らしくて、血液検査の結果を見てやるかやらないか決めているようなんだ。」

「医者は『治るとは思いますよ』と言ってはくれるんだが、どうだか・・・。」と溜息まじりである。

電話を切ってからも、ずっと父のことが気掛かりで、ネットでいろいろ調べてみた。筋肉の炎症?それにしてもなかなか良くならず、ステロイドの点滴を使うなんて・・・。重度のリウマチだった母のことを思い出した。

どうやら、「多発性筋炎」という病気っぽいのかな?という所に落ち着いた。やはりリウマチと同じようなくくりの膠原病の一種で、自己免疫疾患であるらしい。症状が出てから早期に治療すれば、比較的予後は良好だと書かれてるものもあった。

秋田の実家はど田舎にあるので、私の家から高速道路経由で5時間ほどかかる。私は運転はするが近所に買い物に行く程度。1人で実家まで行ったり来たりというのは至難の技である。ああ、父のことがものすごく心配だけど、この先、どうしたら良いものか。いっそのこと、実家を全部引き払って、弟と2人で近所に移住して来てくれないか?そうしたらいくらでもお世話出来るのに。などなど考え込んでしまった。

仕事から帰り、また父に電話した。
「おう、なんだ?今日は何の用だ?」という父に、病気のことを調べた結果を伝え、「いっそのこと、全部処分しちゃって、こっちに来て近所に住まない?お父さんのことと弟のことくらい、私がお世話するわよ!」と言った。すると、「いや、いい。オレは死ぬ時はここで死ぬ!お前たちの世話にはならない!」と父に言い放たれた。「えーっ、通うの大変じゃん。」「大丈夫。そんなことにはならん。」いやはや・・・、父の強がりか?

「いや、今回はちょっと弱気にもなったけど。」なんて言ってたので、痛くて辛くて大変だったのだろうな、と思う。昨日、ステロイドの点滴をしてもらったばかりらしく、「点滴の翌日はすごく調子がいいんだ!こういう時じゃないと出来ないから、庭仕事してたんだ。」と父。ひゃ〜、安静にしててよ。

滅多に弱音を吐かず、我慢強くて愚痴も言わない父なのだ。母の面倒も弟の面倒も、今まで1人で全部背負い込んで生きて来た。

そんな父に何かあったら、今度は私が全部背負い込んであげたい!と思っているのだけど。あの自立心はあっぱれである。どうか痛みが収まって、また元気な父に戻れますように。