rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

弟の一周忌

13年前亡くなった母の一周忌は親戚が集まり、台所を誰が仕切るかで伯母たちの争いが勃発し、なかなか大変だったように記憶しているが、その伯母たちもほとんどがこの世を去り、残っているのは1人だけとなった。

弟の一周忌は父と私と夫の3人だけでひっそりとお寺に出向いて終了。仏事法要の簡素化は田舎の方にも浸透しているようだ。

亡くなった弟が不憫だから、うちの息子達にも来て欲しいとのことだったが、あいにく二人とも勉学で忙しく、日程的に難しかった。

一周忌法要が終わり、お寺の住職に挨拶してお茶菓子をいただいている時に、いきなり父が封筒を取り出し、「永代供養について、いろいろお伺いしたいのですが。」と切り出した。

父は6人姉弟の末っ子長男。一番上の伯母が三年前に亡くなった。老人ホームに入居した時から、父は後見人としていろいろ世話をして来た。伯父はその前に亡くなっており、息子二人も40代で亡くなった。孫達とは疎遠だったので、お墓参りや法要にも誰も来ない。この先、父が亡くなったら誰も供養する人がいなくなってしまう。

「墓には姉と姉の夫、2人入ってます。この先、誰も供養する人がいないので、ぜひこちらで永代供養をお願いしたいのです。人づてに聞いたところ、30万円から50万円との事だったのですが、30万円でお願い出来るでしょうか?」と父。住職は「わかりました。いいですよ。」と了承してくれた。(ちなみに浄土真宗のお寺である。東本願寺)

封筒には30万円と戒名、亡くなった年月日などが書かれていたようだ。

永代供養をお願いすることによって、檀家からは外れて、その後の年忌法要などもすべてお任せということになる。ただし、うちの田舎は都会の墓地のように区画ごとに高額を払って買うようなものではなく、地域の墓地があるだけなのだ。墓石はどこも立派だが土地代は掛からない。(さすが田舎だ)

都会では永代供養というと、墓の管理まですべてお任せ、ということになってるようだが、田舎では墓はまた別物のようだ。もともとお寺の敷地内にある墓なら管理も全て込みなのだろうが。伯母夫婦の墓は実家の墓の隣なので、父が元気なうちは見てくれるが、その後の墓参りなどは私の役目になるのかな?と思った。

「私が死んだら、私も永代供養をお願いすると思います。娘は遠くにいるし、孫達にお願いするわけにも行かない。生きてる人たちに迷惑掛けたくないから。」と父。

「ええーっ、そうなんですか?永代供養、今すごく頼まれることが多いんですよ。子供さんやお孫さんが県外にいる人が多いですからね。うーん、でもね、定年退職して60才を過ぎたくらいの人たちが、自分のルーツを知りたくなって、寺を訪ねてくる人もまた多いんです。そのくらいの年齢になると、逆に先祖のことが知りたくなって来るんでしょうね。」と住職。

帰り際、父が「うちの墓にはもう4人入っているから、オレが死んで入ったら5人だ。さすがに30万円ってわけにはいかないから、50万円だろうな。大丈夫だ、ちゃんと準備しておくから心配するな。」と言ってくれた。

「亡くなってから何年経たないとダメとか、何回忌過ぎないとダメとか、決まりはないの?」と聞くと、「そんな決まりはないよ。亡くなってすぐでも大丈夫なはずだ。」とのことだった。

それでも年忌法要のたびにお寺に出向いて、檀家として年一万円払って、ということが無くなることを考えると、永代供養にした方がいいとのこと。

墓を移すことまで考えると、ものすごく手続きが面倒らしい。それはまた後で考えよう。

密かに疑問に思っていた永代供養。今回の父の行動を通して、なるほどこんなことなのか、と知ることが出来た。

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三連休を利用しての一周忌法要。弟の命日は28日だが前倒しで執り行なった。先週、風邪をひいて熱も出たという夫。金曜日の夜は飲み会の後、具合が悪くなり吐いたのだそう。土曜日の早朝に帰宅して車で移動。高速道路で4時間ほどの距離。今回は頑張って私も運転した。

一泊して昨日の夕方帰宅。また今朝、単身赴任先の東京へ移動。なかなかハードスケジュールである。

実家の父は元気だったが、やはり手術のことは気になっているようだ。

17日(金)、筋肉の炎症を診てもらってる大きな病院で尿検査をしたところ、「血液は出てないよ。」と医師に言われたとのこと。「大学病院で手術?大丈夫、大丈夫!どうせ若い医者だろ?大したことないよ。」と。

「2ミリくらいの腫瘍が点々と3箇所くらいある、って言われた。」と父。麻酔も全身麻酔ではなく、腰から下らしいし、内視鏡手術のようだ。小さくてもガンなら怖い場合もあるかな?とも思うが、果たしてどうなのか。

検査結果が出ないことには手術の日も決まらないし、シフトの休みも決められない。落ち着かない今日この頃である。