rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

夫の病理検査結果

先月20日に手術をした夫は、今日が診察予約日だったはずなのに、なかなか連絡が来なかった。肺がん疑いで摘出した腫瘍の病理検査結果はまだ出ていなかったのだろうか?と気になりつつ、(でもどんな結果になったとしても主人の人生だから。私はサポートして行くしかないんだな。)と思っていた。

夜遅くなってからようやく連絡があった。

「癌じゃなかったよ!!」
うわーっ、良かったー!!

「前癌状態というのかな。まぁ、取った所を調べても、どこまでが正常細胞でどこが異常なのかわからない程度のものだったらしい。大きさは6ミリくらいだって。そんなことだろうと思っていたよ!要は研究のための一つのケースとして切りたかったんだろうな。」と夫。

医者たちは「この腫瘍は切った方が絶対いいですよ。」と最初から言っていたが、夫はまったく乗り気じゃなかった。「CTの精度が上がったせいで見つかる腫瘍が増えている」という話も知っていた。

手術前夜の執刀医の説明は本当に怖かった。
「肺の腫瘍。こういうすりガラス状の陰影は腺癌であることが多いんですよ。」
「で、多発してるんですよね。(と言って画像の黒い部分の明度を上げて)こうすると、ほら、小さいのがたくさん映るでしょ?5ミリスライスだと引っ掛からないけど、1ミリスライスにすると映るんですよ。」
1ミリスライスって・・・。
「それから、血液検査で3つも引っ掛っていて。腺癌のマーカーと扁平上皮癌のマーカーと小細胞癌のマーカー。扁平上皮癌ではないと思うんだけどねぇ。小細胞癌のマーカーでこれだけ引っ掛かってるってことは、血液とか神経とかの病気かも知れない。こんなに小さい癌で血液に出るなんて普通はありえないからね。」
いやはや、“小細胞癌”まで出てくるとは・・・。進行が恐ろしく早くて治癒は困難と言われている癌。これが一番怖かった。

後でネットで腫瘍マーカーのことをいろいろ調べて、腫瘍マーカーだけで癌と断定することはほとんどない、ということを知った。体質的に数値が高めに出る人もいるとか。そういえば、一年前、実家の父も腫瘍マーカーの数値で前立腺癌を疑われていたけど違っていたし。

近藤誠氏の「がん放置療法のすすめ」(文春新書)という本が最近売れているらしい。さっそく買って読んでいる途中だった。この本の中で、「胸部CTでのみ発見される肺がんは“もどき”」と書かれている章があるが、まさにうちの夫のケースだな、と思った。

とりあえず、ほっとした。夫婦ともに癌だったりしたら、子どもたちもかわいそうだし。癌なんて私ひとりでたくさんだ。

今夜は安眠出来そうである。