rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

「甘い物は脳に悪い」を読んだ

「甘い物は脳に悪い」
えっ?なんで?疲れた時に甘い物を食べると、脳に栄養が行き渡って元気になるんじゃないの?
そう思うのが常識のようだけど、食べた直後はテンションも上がり元気になるが、しばらくすると逆にだるくなって集中力もなくなったりする。
これは、
・甘い物を食べる→急激に血糖値が上がる(疲れが取れて頭がすっきりしたような気分になる)→膵臓が大量のインスリンを分泌(血糖値を下げようとする)→血糖値が下がる(集中力が続かなくなり疲れを感じる)
という理由からなのだそうだ。


甘い物は脳に悪い 笠井奈津子 幻冬舎新書

著者は栄養士、食事カウンセラー、フードアナリスト。都内心療内科クリニック併設の研究所で食事カウンセリングに携わり、7000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行なっているのだそうだ。

以下、気になるところを抜萃。

・仕事で疲れて気分転換したい時には、たんぱく質を多く含んだ食品を食べると良い。「ゆで卵」「温泉卵」「冷奴セット」「干した魚介類」「枝豆」など。
・女性は野菜中心で肉や魚を減らしている人が多く、たんぱく質が不足している。
・仕事が出来る人は例外なく朝食をしっかり食べている。→代謝が上がり、頭や体のエンジンがかかりやすくなり、エネルギッシュに活動できる時間も長くなる。
・朝食に菓子パンを食べる人が多いが、血糖値を急激に上昇させる毎日を積み重ねていると、糖尿病になりやすくなる。
・菓子パンを今すぐやめて朝食に果物を食べよう。酵素が豊富に含まれている生命の源である。(加熱されていない生の食物や発酵食品にもたくさん含まれている)
・バナナやブドウのように糖度の高いものより、グレープフルーツなどの柑橘系やキウイの方が良い。
うつ状態セロトニン不足。セロトニンは食物からしかとれない必須アミノ酸トリプトファンによって作られる。
たんぱく質を形成するアミノ酸は20種類あり、このうち9種類の必須アミノ酸は体内で合成することが出来ないため、食べることによって補給しなければならない。
・ストレスと闘う時にはビタミンCを大量に消費する。水溶性ですぐに体外に排出されるので、毎食こまめに補給する。サプリメントではなく食物からとる。
・脳を活発にし冷静な判断を生むためには、炭水化物、ビタミンB群(豚肉、うなぎ、豆など)、鉄分(ほうれん草、ひじき、貝類、レバー)が必要。
・コンビニご飯では何を選ぶべきか。「おにぎりとたんぱく質がメインの肉や魚のおかず」。より身体にいいのは、「◯◯品目弁当」「野菜◯◯グラムとれる弁当」など。おにぎりとおかずの時には、生野菜のサラダかインスタント味噌汁を足す。
・塩分が控えられない時はカリウムを増やす。ナトリウムを排出する時に必要なのがカリウム(野菜や果物、海草類、納豆、味噌など)
・外食で昼食を済ませている人は、オレンジやネーブルやグレープフルーツ、キウイフルーツをひとつ食べるだけでも体調はかなり違う。
・悪い油をとると細胞膜が錆びつく。DHAEPA(イワシ、サバ、大豆)などをとることが重要。基本的にはどんな油でも、揚げ物に使うよりはドレッシングに使った方が効果的。
・日常的な判断業務に効果を発揮する栄養素→タウリン(イカ、タコ、魚の血合い、貝)。
性格的にアクセル系(イケイケ、短期、イライラ)→冷静に判断 ブレーキ系(引っ込み思案、優柔不断)→ずばっと正鵠を射た結論を下せる。
・物忘れがひどい人→レシチンを取るべき。(卵の黄身、大豆、小魚、レバー、うなぎ)
・自己嫌悪に陥ったら味噌汁を飲む。メチオニン(必須アミノ酸の一種)効果で鎮静効果、癒し効果がある。
・肩こり腰痛もビタミンCで改善。

ビタミンCは「朝は金、昼は銀、夜は銅」と言われていて朝にとるのが一番効果的なのだそうだ。サプリメントに頼るよりずっと投資効果が大だとか。

そして、仕事で数多くの経営者と接して食事指導を行なってきた著者は、「仕事で大きな成功をおさめている人は、例外なく朝食をしっかり食べていて、食に対する関心も高かった。」という感想も書いていた。ガッツリよく食べる人が多かった、とのことだ。

たんぱく質をしっかり取らないと痩せられない、というのも知らなかった。野菜中心でヘルシーなだけではダメなのだ。ビタミンCをしっかり取って味噌汁もちゃんと作って。もう少し頑張ってみようかな。