トリプルポジティブ乳がんの予後について、いろいろ調べていたらこんなサイトを見つけた。
2011年7月10日
乳がんの病理結果を理解できていません。是非教えていただけないでしょうか。Q, はじめまして。専門の病院で、5月半ばに右乳房切除術+リンパ節郭清の手術を受けた者です。
45歳、未婚、出産経験なし、閉経前です。
虫歯の治療が優先されたため、術後一カ月目にして現在CEF1クール目が始まったところです。
そうなのです、始まったのに、私は未だに自分の病理結果が理解できていません。
主治医の先生はとても前向きな方なので、特にリスクやデメリットについては、こちらから質問しなければ説明して下さいません。
でも私は、自分の状態を理解した上で治療に臨みたいという強い希望を持っており、今後も色々な確率を考えながら治療を受けたいと願っています。
そのような次第で、ご意見をいただけたらとてもありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
以下、病理結果と、頑張って主治医の先生に伺ったことのまとめです。○腫瘍径:3.50×2.00×2.40cm 腫瘍径1in situ ca含む5.00×2.00×3.90m
○組織分類:invasive ductal carcinoma,papillotubuiar carcinoma(組織分類とはがんの種類のことでしょうか? だとしたら術前は非浸潤性乳管がん、術後は通常乳がんと言われました)
○核異型スコア:2 核分裂スコア3(11/10HPF) 核グレード3
○ホルモン受容体:ER:Aiired PS5 IS3 TS8, PgR:Aiired PS3 IS2 TS5(これは%ですか?と伺うと、「%ではない。8は高い、5は中くらいの数値」とのお答えでしたが、どういう単位なのでしょうか?)
○HER2:score2 強陽性10% 中陽性30% 弱陽性30%(その後FISHで陽性と出ました)
○波及度:g f, リンパ管侵襲:ly1,静脈侵襲:v0
○切除断端:皮膚側:-,深部側:-,4.0mm in situ ♯43, 側方:-,乳頭側:-
○in situ ca+,EIC+,娘結節-,comedo++,石灰化+,リンパ球浸潤++
○リンパ節転移:合計(2/18)レベル1(2/11)
○ステージⅡb
○サブタイプ:LuminalB
○ki-67:58%以上の結果から、私はトリプルポジティブということになると思うのですが、どれくらいのリスクを想定しておくべきか、お教えいただけないでしょうか。
トリプルポジティブの方はあまりいないのか、ネットや本でも調べずらく、これが今のストレスの元凶となっておりますので是非お願いいたします。また不勉強で恐縮なのですが、私にはどうもホルモン受容体もHER2も「ぼやーっとした陽性」という気がしており、ぼやーっとした陽性=抗ガン剤がききにいくというイメージなのですが、いかがでしょうか。
ご多忙なところ長文お許し下さい。
A, リクエスト有り難うございます。
あなたは聖路加で手術を受けられましたよね。さすが聖路加病院の病理結果ですね。僕の良く知っている病理医です。
ホルモン感受性は非常に高いです。AiiredではなくAllred scoreですね。TS８は最も強い陽性です。
トリプルポジティブの乳癌はどの程度のリスクなのか、今議論のあるところです。
ホルモン感受性が非常に高ければ私はそんなにリスクは高くはないと思います。
トリプルネガティブよりは遥かに予後はいいでしょう。
ルミナールAのリンパ節転移陽性患者よりも予後はいいと思います。きちんとした術後治療は必要です。トリプルポジティブは現代医療の進歩の恩恵を最も受けるタイプです。６年間、長期戦ですが、気持ちを前向きに治療を受けてください。
蛇足上を向いて歩こう！っていい歌ですよ。うちの病院の化学療法室はこの曲時々かけます。心が前向きになりますように。
2011年6月4日
トリプルポジティブ乳がん患者です。予後がよくないと言われていますが、再発率、生存率のパーセントとして・・・Q, トリプルポジティブ乳がん患者です。予後がよくないと言われていますが、再発率、生存率のパーセントとしてはどれくらいか教えてください。
現在３９才。クラス2b、リンパ節転移は1〜2個、レベル2。
ホルモンはふたつとも陽性。HAR2陽性。HAR2陽性だと、予後は期待できないのでしょうか？
A, 乳腺専門医です。すこし文章内に？？が有りますので確認します。
クラス２bとはステージ２bですよね。リンパ節転移は１〜２個って、どっちなんですか？レベル２って、レベル２までのリンパ節廓清をしたという意味でしょうか？あと、是非聞きたいのが、ホルモン陽性の程度です。それと核異型度です。ERが５０％〜以上陽性なのか、１〜１０％陽性なのかは、貴方の癌の予後を測るには重要です。核異型度が１なのか２〜３なのかも知りたいです。いちおうER５０％以上、核異型度２〜３として回答します。予後はそんなに悪くはありません。
推奨されるのはホルモン療法５年間と抗がん剤治療です。抗がん剤はACまたはFECを行いその後タキサンを追加する方法を私はおこなっています。その後ハーセプチンを１年間ですね。トリプルポジティブ乳癌は、トリプルネガティブ乳癌、Her2乳癌に比べると予後は良好と判断しています。
あなたのリンパ節転移１＾２個は大したこと有りません。あまり心配することなく、前向きに治療されることがたいせつだとおもいます。
たしかにトリプルポジティブはもっともお金がかかる乳癌です。言い換えれば、もっとも最新の医療技術の進歩の恩恵が受けられる乳癌がトリプルポジティブ乳癌なのです。
補足ホルモン療法は是非、やるべきだと思います。前にも書いたのですが、ホルモン感受性の程度が予後には関係してきます。
主治医の方が、ホルモン療法をしないと判断されているようなら、ホルモン感受性は１〜１０％なのでしょうか？１〜１０％なら、予後はトリプルポジティブの中では悪い方になるでしょう。でもトリプルネガティブよりはいいと思います。
HER2陽性はハーセプチンが登場する前は、たしかに悪い指標でした。ハーセプチンが使える様になって予後はかなり改善しました。
以上、HER2陽性、ホルモン陽性のトリプルポジティブ乳がんの予後についてでした。ホルモン感受性が高い方が予後は良いようです。
よーし、しっかりと治療するぞー！という気分が盛り上がってきたわ♪
