rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

リンパ節何個取った?

乳がん手術で入院していた時のこと。リンパ節を何個取った、ということが話題になったことがあった。

「私は2個だった。」というと、「あら、私は1個だけだったよ。2個も取られたの?」と言われたりして・・・これって気になる!が、曖昧なまま過ごすこと10ヵ月。

リンクさせていただいている“ナースぴこるるの乳癌ダイアリー”のぴこるるさんがこの話題を取り上げられていたので、コメント欄で聞いてみたところ、お返事をいただいてようやく疑問が解決した。

(ぴこるるさんの記事↓)

私は右の乳癌。全摘。右腋窩リンパ節はセンチネル含んで計8個切除している。
(結局腋窩の転移は無かったけど)
でも、右腕は全く問題なく挙がるし、シビレや痛みやひきつれも、違和感も、ピリピリもなし。

手術介助についた後輩看護師の話では、「ぴこるる先輩の手術中気を遣って、神経を切らない様に、切らない様にって、スゴく丁寧に剥離していましたよ。」って、教えられた。
本当にA先生《い〜仕事してますね〜》感謝です〜〜

私からの質問とぴこるるさんのお返事。↓

(私からのコメント)
ぴこるるさんは手術室勤務の看護師さんですものね。
乳癌の手術の立会いも日常的になさっていたのでしょう。
自分が・・・となると、どんな気持ちだったのでしょう?

腋窩リンパ節切除に関しては、あまり詳しくないのですが、レベル2までカクセイってことですか?転移がなくても8個切除することってあるんですね。
私はセンチネルリンパ節を2個取って転移なし、とドクターから説明されました。数ってどうやって決めるのかしら?


(ぴこるるさんのお返事)
リンパ節の話は、リンパ節は周囲の脂肪と一緒に、一塊の塊となって摘出(切除)されます。
その中に何個リンパ節が入っていた、、、みたいな感じで、センチネルが2個、その他腋窩リンパ節が結局6個になったらしいです。術中センチネル(最初の2個)はマイナスだったけど、腫れていたので万が一の事を考えて採ったらしいです。

リンパ節の数は個人差があって(10〜30個)、塊で摘出してから数を数えるようで、数が何個ということが重要ではないらしい。このあたりのことは、意外と知られていないような気もする。ぴこるるさんの場合は、リンパ節が腫れていたので切除されたものの、調べてみたら転移はなかった、とのこと。

乳癌の手術では腋窩リンパ節郭清(えきかリンパせつかくせい)といって、がんの切除とともにわきのリンパ節を切除することが100年以上も常識として行われていたようだ。それが、“センチネルリンパ節生検”という方法が確立されて、1〜3個程度のリンパ節を切除するだけで済むようになった。

腋窩リンパ節郭清、リンパ節生検について詳しいサイトはこちら。↓
相原病院ブレストセンター
乳がんJP
Breast Cancer
乳がんのここカラダ

最近になって、がんの周囲に色素(簡単に言えば、色のついた水です)や放射性同位元素(アイソトープ)を注射すると、これらがリンパ管を通ってがん細胞が最初にたどり着くリンパ節である「センチネルリンパ節」に集まることがわかってきました。
そのため、センチネルリンパ節を1個から数個だけ摘出し、がんの転移を検索する、センチネルリンパ節生検という手法が盛んに研究されるようになりました。センチネルリンパ節にがん細胞がなければ、それ以外のリンパ節にも転移がないとみなして、リンパ節の摘出をしないことにより、わきのリンパ節を切除することに伴う後遺症をさけることができます。センチネルリンパ節にがん細胞を認めた場合には、腋窩リンパ節郭清を行うことになります。

(相原病院ブレストセンターのサイトより引用)

昨年の10月ごろ、手術前にネットで調べたら、私の通っている病院は「センチネルリンパ節生検は行っていない」と、病院ランキングに載っていてギョッとした。(←これは間違い。手術時ではなく、事前に外来で行う検査はしていない、ということ。)

その頃は、いろいろな乳がんブログを拝見すると、みなさん外来で「センチネルリンパ節生検」をされていた様子で、注射が痛かったという感想がとても多かった。えーっ、うちの病院はどうなのー?と疑問に思っていたが、最近調べてみると、「術中迅速診断」の方が一般的なようだ。なのでなんの心配もなかったというわけだ。(手術中に検査されていた。)

手術後にドクターが「リンパ節は2個切除しました。センチネルリンパ節、見張り番のリンパ節、ですね。検査の結果、転移はしていませんでした。」と、丁寧に説明してくれたし。

最近では腋窩リンパ節郭清をしてもしなくても生存率は変わらない、という研究結果も発表され、患者のQOL向上の方が重要視されるようになって来ているようだ。

ちなみに、私は手術後からよく腕が上がる方で、現在もしびれ、ひきつれ、痛み、違和感などの脇の症状はまったくなし。(左側の内側上部、温存手術)しこりが小さかったわりには、乳管内を広がるタイプの癌だったので、乳頭付近まで乳腺を切除され傷はけっこうある。でも、こちらも痛みはない。

左側の乳房は若干小さくはなったものの、ブラをして服を着れば全然わからないし変形もない。それどころか、年齢とともにかなり垂れてしまった右側よりも、キュッと上向きになっててカッコイイ?くらい。夫に、「右もやってもらえば良かったのに。」と言われた。無理だけど。

腋窩リンパ節郭清が標準だった頃は、リンパ浮腫で腕がむくんで腫れあがったりして大変だったようだ。今の時代に手術が受けられるのは有難いことだな、と思う。