rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

「女医の花道!」「続・女医の花道!」は面白かった♪

日本テレビ「スッキリ!」のコメンテーターとしてもお馴染みのおおたわ史絵さんの爆笑セキララ告白エッセイ、「女医の花道!」「続・女医の花道!」を読んだ。

この本、Amazonの書評では評価はあまり高くないし、ユーズドストアではなんと1円で売られている(私も1円で購入)。
Amazon 女医の花道!
とっても面白かったんだけど。話し言葉で書かれているからか、歯に衣着せぬ毒舌ゆえか、「このハイテンションにはとてもついて行けない。」なんて書かれていたが、私はついて行けた、大丈夫。

赤裸々というかとっても正直。この本ほど、医大生の実態や医者の世界の実態をちゃんと書いてる本は他にないのではないかな?しかも、“女医目線”というところがなかなか面白いのだ。

ズタボロ研修医時代を描いたテレビドラマは結構あるけれど、その後の生活というのは意外にあまり知られていないのだそうだ。

おおたわ史絵さんは内科医だが、医者は専門の科によってカラーが違うらしい。

内科→医者の中では地味でおとなしい。勉強好きで根気がある。よくいえばコツコツ型。悪く言えばジメジメ系。
麻酔科→ドライな割り切り型。オペに関わる科は判断も決定も割り切りも、とにかく速さを要求されるので、外科医もそういう傾向。
皮膚科、眼科、耳鼻科の医者は、内科や外科に比べると、自分の時間を持つくらいの余裕もあるらしい。
外科→医者の中では態度が一番デカイ。「オレが治してあげてる」感を漂わせて、肩で風を切って歩いている人が多い。

そして、おおたわさんが見た中で、“コイツは最も素晴らしく有能な医者だ”と思ったのは、背も低くてひょろっと痩せていて、若くておとなしくて影もうす〜いタイプのオトコだったのだそう。まさに、「見かけによらない」。

内科の女医さんでものすごーく頭の良かったTさん(大学で卒業総代だった)は、イマドキ珍しいほどのおとなしい子で、態度もおどおどしていてアホっぽく見え、「一本足りないお嬢ちゃん」と思われていたらしい。このテの話は良く聞く話でもある。

世間では、「やっぱり、でーんと構えた年配のオトコの医者がいいよな。」という風潮が強くて、女医というだけで敬遠される傾向があるらしい。医学界は封建的な古〜い体質がまだまだ根強いようだ。

「医者と結婚したい!」とギラギラしている女性は多いので、オトコの医者はどんなにブサイクであろうとものすごくモテるが、オンナの医者は全然モテないのだそうだ。

仕事に疲れ果てた女医たちが、仕事の合間に女医当直室に集まって愚痴をこぼしまくるところが面白かった。

おおたわさんは、“鼻茸”が出来て耳鼻科で全身麻酔の手術を受けた経験があるのだそうだ。その時に「手術後の弱ってるときに見回りに来てくれるナースは本当に天使みたいにに見える(男性患者なら惚れちゃう)。」「担当ドクターはものすごくカッコ良く感じる(実物はイケメンじゃなくても、たいそう素敵に映ってしまう)。」と、身をもって感じたのだそうだ。うーん、わかるなぁ。

私だったら☆5つつけてもいい。下町育ちで元プチヤンキーのおおたわさん。まっすぐで正直な人柄がよく表れている本だった。