3週間前に前立腺がんの疑いで検査入院した父。今日はその結果が出る日だった。
朝、電話した時は、いつもと変わらず元気な声だった。しかし、心配だ。
「もし、癌だったとしても、私の方が先輩だから大船に乗ったつもりでいて。」と以前話していたが、それが現実になったら・・・。やっぱり悩むよなぁ。家族が癌かも知れない、って、こういう心境になるんだな、と実感した。
仕事が終わって自宅に戻り、ドキドキしながら父に電話した。
「どうだった?」
「ああ。“悪性の所見なし”だって。癌じゃなかったよ!!」
「本当に〜?良かった。良かった!!」
心底ほっとした。
「12ヵ所から組織を取って調べたから、まず間違いないでしょう、ってことだ。2、3ヵ所だったら、たまたま癌の細胞に当たらなかったということもあるかも知れないけど。腫瘍はピンポン玉くらいの大きさで、前立腺肥大としても大きい方ではないらしいよ。」
とのことで、手術の必要もなし!オシッコが近くなるのでそれ用の薬を3ヵ月分処方され、血液検査などで3ヵ月に1度通院するように、とのこと。
「いやぁ、今回はみんなに心配掛けちゃったな。」と父。でも本当にほっとした。
大好きな父にはまだまだ元気でいてほしい。大変なこと続きだったこの1年。ようやく安心して締めくくることが出来そうだ。