rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

治療は患者が主役

2012年8月2日の記事にkonanさんからコメントをいただいた件で、いろいろ考えてみた。

私の父は3年ほど前、前立腺がんの疑いで病院通いをしていたことがあった。かかりつけの内科クリニックの検査で「PSAの値が高いので、専門医に診てもらうように。」とのことで紹介された病院が、えらく交通の便が悪い所にあり、他の病院を紹介してほしいと頼んだそうだが、医局の関係?で「それは出来ない。」と断られた。

仕方なく、紹介された病院で精密検査を受けたものの、担当医師の横柄な態度に失望したとのこと。電子カルテばかり見て、一度も患者の顔を見ないし目も合わせない。ものすごく上から目線。(こんな医者が主治医だなんて。)とガッカリしたそうである。

とうとう堪忍袋の緒が切れた父は、何度目かの診察の時に、「私はこの病院にはもう来ません。他の病院で治療を受けます。」と医師に宣言した。

びっくりした医師は、「えっ?そんなことしたら、また最初から精密検査やり直しだよ。大変でしょう。」と言ったそうだが、「わかってます。いいんです。今までお世話になりました。」と言って診察室を出たそうだ。

ちょうど父の姉の夫(伯父)が前立腺肥大の手術を受けた後でいろいろ話を聞いていたので、その伯父が通っていたクリニックに行ってみた。すると、「うちは今は生検はやってないんだよ。少し前までは一泊生検やってたんだけどね。大学病院かN病院を紹介出来るけど、どっちがいいかな?」と聞かれ、「では、大学病院でお願いします。」とのことで、大学病院で一泊生検をした。

結果、「悪性腫瘍の所見なし。前立腺肥大の方も手術の必要なし。」となった。(ここまでの経過は2011年11月〜12月の記事を参照のこと)

父は最近でも、その時のことを思い出しては、「あの時思い切って病院を変えて良かったよ。やはり信頼できる誠実な医師に診てもらいたいよな。」と語っている。こういう時は患者が我慢しないほうがいいんだな、と私も思う。

日本人は周りに気を遣う人が多いけれど、横柄だったり横暴だったりする人に従うことはないのだ。治療の主役は患者。患者が主導権を握るのが当然、と思う。もちろん、患者なりにちゃんと勉強して、医師のイライラを増やさないようにすることも大切だけど。