rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

乳がん発見のタイミング

抗がん剤FEC初回投与で二泊三日の入院をしていた時のこと。同室だったHさんの所に他の部屋の患者さんたちも集まってきて、乳がんを告知された時の話で盛り上がった。

Hさんはお風呂で転んで、胸と胸の真ん中、みぞおちより上のあたりをバスタブに強打して、血の塊のようなしこりが出来たのだそうだ。あまりにも痛かったので、しばらく湿布薬を貼って様子を見ていたものの、なかなか治らず、1ヵ月くらいしてから外科で診てもらった。

すると細胞診の結果「乳がんですね。」とあっさり告知!血の塊の裏のほうにあった、ような話だった。

「信じらんなーい、と思ったわよー。私なんて、毎年毎年、ちゃんと乳がん検診受けてたのに。その時も半年くらい前に受診していて、異常なしだったのよー。今回、見つかった時点で2cm超えてたの。うっそー、と思ったわ。検診で小さいうちに見つけたかった。」と嘆いていた。

「でもさ、お風呂で転んで痛めたことで検査して発見されたわけじゃない。きっと、何かあるのよ。ご先祖様が教えてくれたのかもよ。」と言ってた人もいた。そんな発言するなんて宗教でもやってるのかな?とふと思った私。

子供さんが幼稚園児という、30代前半くらいのAさんは全摘だった。
「しこりが五つ以上あってドクターも途中で数えるのをやめたくらい。たくさんあったの。もう少し脂肪があれば温存も出来るんだけどなー、かわいそうに、とか言われちゃった。つまり貧乳ってことよね。また出たらまた手術してあげる、とか軽く言われちゃって。」

私と違うベテランの主治医。そして、病理検査結果を見せてくれた。リンパ節にも転移があったらしい。彼女の複雑な病理検査結果を見せてもらって、自分の病理検査結果はすごくシンプルなんだな、と思った。

「同じ部屋に再発の人が入院していて、『みんなー、私の仲間になろうよ。待ってるよ。』なんて言うのよ!私はすごくイヤ。再発なんてしたくない!」と語っていた。そうだよ、幼稚園児の子供がいるのに。

乳がん発見のタイミング。私は実は乳がん検診を7年もさぼっていたのに、腫瘍径9ミリという小さい状態でリンパ節への転移もなく見つかったのだ。まあ、Her2陽性なのでタチは悪いけど。

そういう話をしたらHさんが叫んだ。
「ずっるーい!!7年もさぼっていたのに、検診で小さい状態で見つかるなんて!!」
いやはや、まったく(汗)。運がいいのか悪いのか。でも、他の患者さんの前ではあまり言えないかな・・・。

2001年12月の乳がん検診で一度引っ掛かり「要精密検査」となって翌月1月に受診。その時は「異常なし」で、穿刺検査もしなかった。2003年11月に乳がん検診を受けたが、その時は全然引っ掛からず。自分は大丈夫、という妙な自信と、面倒くささと、近藤誠説を信じていたのと。それにしても7年なんてあっという間。

昨年の夏、「やはりちゃんと受けとかなきゃ。」と思い立ったのも、何か見えない力が働いたのだろうか。運に感謝したい。

Her2陽性でも、今は保険でハーセプチンも使えるようになってるし。病院、ドクター、家族の状況などなど、いろいろなものがうまく運んでくれて、十分な医療が受けられるのだな、と思う。

私のように7年さぼってたけどぎりぎりセーフ?みたいなあぶない橋は渡らずに、ちゃんと検診を受けて早め早めに受診されるようにお勧めしたい。