rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

新年に思う

お正月2日から仕事が始まり、昨日まで4日間忙しい日々を過ごした。

家族4人揃ったのは昨年の3月以来9ヵ月ぶりくらいだろうか。年末年始、家族の話題の中心は私の乳がん・術後治療についてのことばかり。心配掛けて申し訳ない思いでいっぱいだ。実家の父にも心配を掛けてしまってるし。

経済的には大変だけど、何とか治療を受けられるだけでも幸せだ。今年は乳がんの術後治療にがっちりと取り組もう。やれるだけのことはやろう。抗がん剤治療の3ヵ月は大変だと思うが、仕事も続けて行きたいと思っている。

12月の終わりにドクターから呼び出しがあり、「HER2陽性」であることが判明した私。抗がん剤FECとハーセプチンの治療をすすめられたが、最終的に決断するのは患者自身とのこと。

悩みまくりネットで調べまくった。でも、不思議と手術前のようにどっぷりと落ち込んだり、辛くなって大泣きしたりはしなかった。

「ホルモン(エストロゲン)陽性でHER2陽性」という正体がわかり、効果が期待出来る治療方法もわかったのだ。あとはやってみるだけ、じゃないか。

ホルモン受容体が陽性でHER2陽性、というタイプは“ルミナールB”と呼ばれているらしい。乳がんのサブタイプ分類は、4種類に分ける説と5種類に分ける説があり、まだ統一されていないようだが、どっちみち私はルミナールB。

乳がんの中で一番予後が良いとされているのは、ホルモン受容体陽性でHER2陰性(−)のルミナールAタイプ。最初は私もそれだと思っていたのだ。乳がんになっても元気で長生きしている人は、このタイプの人が多いのだろうと思う。

ネットで検索するときに専門用語で検索すると、かなり専門的なデータを拾えてびっくりすることがある。(当然だ。)

私のタイプの乳がんは、ルミナールAより、5年間無病生存率(再発なしで生存してる率)で15%くらい下回っているデータを見た。そっちに入るかこっちに入るか、患者自身にとってはどちらかでしかない。確実に再発・転移のリスクが高いのだ。

9月に「ガンですね。」と告知されて、その瞬間から“がんワールド”への重い扉が開いた。これは経験した人ならみんな共有できる感覚だと思う。開けた瞬間から、違う世界が展開し始める。

ネットで自分と似た症例の人を探し、数年前に経験した人たちの再発具合まで調べたりもした。しかし、なかなかいない。100人いれば100通りだし、生活環境もみんな違う。自分より病状が軽いか重いかが気になる。副作用の出方も個人差が大きい。「乳がん・私の場合」という取り組み方しかないのだろうな、という結論に達した。

年の初めにあたり、ちょっと気持ちを引き締めてみた。でもね〜、辛くて苦しいことばっかりだと自分がかわいそう。楽しいことを見つけて、心の中は病気にならないようにしたいな。