rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

ご家族の方と一緒に

細胞診後の「乳がん告知」の時、診察室に1人で入った私に医師はまっすぐストレートに、「この前の検査の結果、癌の細胞が出ましたから。」と伝えた。穏やかにゆっくりと、でも、はっきりとした口調だった。

「この前来た時から、怪しいなー、とは思ってたんだけどね。」と。手元のカルテには、「硬くてなかなか入らない」と、細胞診の時の感想が書かれてあった。

手術を受ける病院のカルテにも、「硬くてなかなか入らない」と、太針生検の感想が書かれてあった。

専門医は、マンモ、エコー、触診で、大体判っているのだろう。先日の手術前検査の時、自分のカルテを持たされて検査室を回るように言われた。ドキドキしながらカルテをちらりと見てみたが、専門用語ばかりで全然わからなかった。知るのもちょっと怖い気もするが。

インフォームドコンセント」の大切さが叫ばれて久しいが、「次回はご家族と一緒にいらしてください。」と、言われると、私は非常に困るのだ。
「夫は単身赴任中で、カンタンには帰って来れないんです。」「親御さんはどうですか?」「実家は秋田ですし、ちょっと・・・。」「ご兄弟とか友人とか、信頼出来る方はいらっしゃいませんか?」
無理だ〜。
「私1人で来ますから!」と、きっぱり。
夫は京都に単身赴任中。大学生の長男は神奈川在住でまだ未成年だし。次男は高校生。私の実家は秋田で、父は健在だが、精神的な病を抱えている弟を1人には出来ない、という事情がある。夫の実家は帯広。
癌の病状説明を一緒に聞いてくれる友人、って、難しいよな〜、と思う。

「私の体のことだ。私がしっかり受けて立とう!」と、この時思った。

しかし、手術後の病理検査の結果が出てからも、治療方針の説明を聞く時に、やはり、「ご家族の方もご一緒に。」ということになっているらしい。なんだかなー。難しい。面倒なことは何も言わないから、私1人にしっかりと説明していただきたいな。

入院前にかなり丁寧な問診表みたいなのを書かねばならず、「自分が入院することで家族に心配なことがあればお書きください」「家族または友人などで頼りにしてる方はどなたですか」「入院中に主に面会に来られる方はどなたですか」「一緒に住んでる家族、実の両親・兄弟・姉妹で病気の方はいますか」とか、仕事の内容、日々の生活等についても聞かれた。患者のQOLという点からなんだろうな、と思うが。

「ご家族の方もご一緒に」というのは、説明された、されない、言った、言わない、等々、細かいニュアンスなどの点で、後から問題にならないように、という配慮なのだと思う。

入院申込書には、「身元引受人」以外に、「連帯保証人」(患者と生計を別にし、扶養関係のない、支払い能力を有する成年者)まで必要だった。入院するのも大変である。

手術の時に夫が来て、3日ほどいて帰ると、次男が1人になるなぁ・・・と、心配していたら、「次の週も休み取って帰ることにしたよ。次男ひとりだと、いろいろ心配だから。」と、夫が言ってくれた!

ヒーローに見えたわ♪何だか、とっても安心した。お陰で、安定した気分で手術の日を迎えられそうである。