rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

乳がんと母乳育児

手術をしたのが6月で、その翌年の2月に今の主人と結婚することになった。

第一子、妊娠、出産。
その後の母乳育児で、私は大きな大きな試練にぶち当たった。
もともと、胸は大きいほうなのだが、乳腺が腫れあがって、まるでドッヂボールを2個くっつけてるような感じにまでなってしまったのだ!!歩いても痛いくらいで、しぼってもしぼってもうまくいかない。赤ちゃんは上手に吸いつけずに、お腹をすかせて泣いてばかり、という有様だ。

慌てて、出産をした病院(近くの総合病院の産婦人科)へ行くと、かなり年配の助産師から、「子供が生まれたばかりで大変なのに、オッパイにばかりかまっていられないでしょ?母乳育児はあきらめなさい。母乳を止めるホルモン剤を処方してもらうから、保冷剤などで冷やして、すぐに母乳を止めるようにしましょう。赤ちゃんの世話で忙しくて大変だものね。」と言われ、「脳下垂体刺激ホルモン剤」とかなんとかいう薬を出された。

今にして思うと、このホルモン剤が良くなかったのではないか?と思うのだ。年配の助産師にしてはあるまじき行為のような気もする。今さらどうしようもないことではあるが。

致命的なのは、私の乳頭が“陥没乳頭”という、非常に赤ちゃんにとって吸いにくいタイプだったことだ。私は、自分自身の体について、まったく無知だった。独身時代から気をつけて、治療するなりなんなりの手立てを打つことも出来たはずなのに。こういう点は、もっとクローズアップされるべきだと思う。

結局、長男には、ほんの少しの間しか、母乳を飲ませることが出来なかった。すぐに生理が再開して、女性ホルモンのエストロゲンが分泌された私は、まもなく第二子を妊娠・出産した。(年子の男子2人の母です。)

次男の時は、出産後すぐにおっぱいマッサージの専門家のところを訪ねた。
おっぱいマッサージはとても気持ちが良く、乳頭のことも相談に乗ってくれた。
「ここに来る人の、5人に1人くらいは、扁平乳頭とか陥没乳頭よ。私も片方がそうなの。隔世遺伝とか多いみたい。でも、吸いにくい乳頭でも、赤ちゃんの抱き方とかを工夫すれば大丈夫よ!」本当に大丈夫だった。これぞまさしく母乳育児のプロ!プロの助産師さんの仕事ぶりに感激♪

そんなわけで、次男は6ヵ月くらいまでなんとか母乳+ミルクでやることが出来た。この時も左側の方が出が悪かったのは、手術により乳腺が切れてしまった所もあったからなのだろうか?

つくづく、一人目の母乳育児でつまづいた時に、あの助産師さんを訪ねていれば・・・と、悔やまれる。(自分が大変な思いをするまで、母乳マッサージについて詳しいことは知らなかった。)

母乳育児は、女性が健康な生涯を生きるためにも、非常に重要なことだ。乳頭の形とか、母乳育児を実践するための工夫とか、知らずに苦しんでる人が多いのではないだろうか?