rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

術後1年の体の変化について

長男が小学4年生の時、私はPTAの役員をしていた。

その年、助産師で母乳保育相談所の所長もされている方に講師をお願いして、「保護者向けの性教育講演会」を開催する運びとなった。

ハッキリと歯に衣着せずお話される方で、「子供が興味を持って聞いてきた時には、親がちゃんと図を描いて説明してあげるくらいじゃなきゃダメよ!」などと過激な発言。女性教頭は、「うーん、寝た子を起こすようなことでも困るわねぇ。」と、少々とまどい気味だった。

その先生は当時50才くらいだったと思う。私は36才で周りの母親たちも同じくらいの年齢だった。

「あなたたちはいいわよねえ〜。私なんかもうカッサカサよ!このトシになると潤わなくなるわ。乾燥して大変。こんな話してもわからないでしょうねえ。」と、先生は私たちの顔をうらやましげに見ながら話していた。

この意味、今の私ならわかる。女性ホルモン・エストロゲンを止めて1年。たしかにカッサカサだ。ちょっと萎縮した感もある。(伝わるかな?)そして、おムネの方(健側)も萎縮した感じ。おばあちゃんのそれに近い。若々しさがない。

今日は近所のお友達と3人でランチに行った。1才年下のHさんは婦人科の不調(生理時の大量出血のため貧血がひどい)で、女性ホルモンを少なくする治療中とのこと。「そしたらさー、指の関節が痛くなってきちゃって。」やっぱり〜。

1才年上のKさんは更年期に差し掛かり、指の関節が変形してきて痛いとのこと。整形外科で関節痛と診断された。最近では股関節も痛み出した、とのこと。やっぱり〜。

そしてやっぱり、「カッサカサ〜。乾燥する。潤いなし。」も同じである。

ラクといえばラクなんだけどね。」と私が言ったら、「そうなのよ〜、貧血にもならなくなって、ラクなんだよね。」とHさん。ううむ、みなやはり似たような経験をするものなのかな。

☆   ☆   ☆

今年1年を表す漢字は“絆”に決定したとのこと。

私は被災地在住なので、今年は本当にいろいろな話を見聞きした。結婚も増えたけど離婚も増えた、というのはよく聞く話である。

Hさんの友人は震災で息子さん(高校生?)を亡くされ、遺体安置所で確認した時、取り乱して大声を上げてしまったのだそうだ。それを見ていたご主人が係の人に、「すみません。コイツ、ちょっと頭がおかしいから。」というようなことを言ったのだそうだ。その後、保険金が下りたり義援金をいただいたりして、懐があたたかくなると、今度は高級車を購入しようと言い出し、友人はすっかり嫌気がさしてしまったとのこと。下にまだ小さいお子さんもいらっしゃるそうだが、離婚を決意したとのこと。

もう1人の友人は、被災直後で食べるものも日々なくなって行く中で、ご主人が隠れて大量にペロリと食べてしまって、自分と子供には何も残してくれなかった姿を見て唖然とし、離婚を決意したとのこと。

夫婦の絆は意外にもろいのか。

Kさんは震災後の津波でご主人を亡くされた。あれから9ヵ月。今日は大分元気になって、以前と変わらぬ明るさだった。

「何かの拍子に主人のことを思い出すと、ブワーッと蘇ってきて止まらなくなっちゃうの。それがいつも突然で、考えないようにしよう、考えないようにしよう、と一生懸命だったんだけど。最近ようやく、少しコントロールできるようになってきたの。でもやっぱり、今でも、どうして?なぜこんなひどいことが?って思って、やりきれなくなるよ。」
と語っていた。

Kさんだから立ち直ってやって行けてるんだなぁ、と思う。立派だ。

単身赴任中の夫とは3ヵ月会っていない。律儀な人なので毎週ちゃんと連絡をくれて、なんだかんだと話してくれる。夫が一番貧乏くじを引いてるのかも。耐える男・・・。申し訳ない。来年はもうちょっと“絆”を深められるようにしよう。