rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

手術する病院へ・太針生検

乳腺クリニックから紹介された病院に行ってきた。

私の住む地方では、乳がん治療の実績ナンバーワンといわれている人気の病院だけあって、乳腺外科は診察待ちの患者であふれていた。

お昼前に、看護師が診察待ちの患者一人ひとりに丁寧に“診察見込み時間”を告げていた。「何だって今日はこんなに混んでるの?すごい混みようだわね。」「申し訳ありません。新患の方が重なって。新患の方は30分くらいかけて診察しますから。○○先生をご指名される予約の方も多くて。」なんていう話が聞こえてきた。

後ろでおばあちゃんたちが話している。
「ほら、○○先生出てきたわ!すごい人数を診察してるから、もうヘロヘロじゃない?」「あら、足を引きずってる?」「昨日は何ともなかったのにね。お疲れなんじゃないの?」
お医者様も大変だ。

午前8時50分に受付したのに、診察室に呼ばれたのは午後3時半を過ぎた頃。噂の○○先生だ。エコー(超音波検査)で病変部を確認された。

「XX先生からのご紹介でしたね。マンモトーム生検をするように、とのことでしたが、予約が取れるのは・・・11月末なんで、2ヵ月近くも先になっちゃうなぁ。検査結果をみてそれからとなると・・・うーむ。」
「先生、うちの次男が大学受験目前なんです。もし、手術するようなことになるなら、1月2月は避けたいのですが。」
「手術はすることになりますよ!うーん、ちょっと待合室で待っててください。」

少ししてまた呼ばれた。
「では、今日、太針生検(ふとばりせいけん)をやりましょう。この検査でも、ほぼ確定診断が出来ると思います。これでうまく行かなかった場合は、マンモトーム生検になりますが、その場合もなるべく早く検査出来るように、こちらで調整しますから。rosa8719さんの場合は、細胞診でガンとわかってますから、お待たせしてる間に、進行するなどの不利益が生じたら忍びない。多分、早期だとは思いますが、ほぼ確実にガンですね。」
忙しくてヘロヘロなはずの先生だが、対応には誠実さがあふれていた。足がつってしまったらしく、痛む足を引きずりながらの診察。大変そうである。ベテランの看護師さんが、先生の負担を少なくするようにと、気を使って動いていた。

「それでは、痛み止めの注射を打ちます。ちくっとしますよ。」と、局所麻酔を打たれ、太い注射器で組織を吸い取られた。バチン!と鈍い音が響く。組織って、つまり病変部の肉片なのだ。

痛いんだろうな〜〜と想像していた(体験記では、ものすごく痛いと書いてる人が多かった)が、私はさほど痛いとも思わなかった。この程度なら全然大丈夫。4ヵ所?5ヵ所?くらいから取られた。

「次回、この検査の結果がちゃんと出ていれば、手術・入院の日程まで決められると思います。もしかしたら、CTの検査もしてもらうことになるかも知れません。」
とのことで、2ヵ月以上も待たなきゃ行けないか?という所から、意外にもトントンと進んでしまった。

仕事が出来て誠実で、物腰穏やかな○○先生なら信頼出来る!ガンをここまで育ててしまったのは、他ならぬ私自身なのだ。ちゃんと治して、今度はガンにならないようにしなくっちゃ。

診察が終わったのは午後4時45分。支払いを済ませるともう5時を回ってた。
疲れた〜〜〜。元気じゃないと、病院通いはキツイよ〜。


☆マンモトーム生検☆
乳房をマンモグラフィ(乳房X線写真)で撮影しながら、病変を確認しつつ生検用針を刺入し、自動吸引装置にて組織を吸引する検査。組織は病理診断にまわされる。傷口は止血してテープで止める。縫う必要はなく、傷跡は1ヵ月もするとほとんど目立たなくなる。

後日談☆手術の傷跡に比べれば、蚊に刺された程度のものです。