抗がん剤ドセタキセル1回目が辛い副作用のオンパレードで、すっかり心折れてしまった私。それでも、9日目にはようやく普通に食べられるようになり、12日目には体調もほぼ元に戻った。
回復したー!と喜んでいたのに、この日がとうとうやって来た。
罰ゲームを受けに行くような気分。
自分の体を乳がんにしてしまった私が悪いのか。
仕方がない。受けて立つか。と、病院へ向かった。
私の通う病院は、抗がん剤治療は基本一泊二日入院である。私も真面目に言われた通りにしていたのだが、今時の若い世代はみんな日帰りで帰って行く。(当然だ。12年前も、外来で治療が多かった。)
今回は私も日帰りにした。荷物は少なくて済むし、シャワーも浴びられるし、自由に過ごせる。副作用等に問題なければ、日帰りが気楽で良いな、と思った。
着替えて、看護師さんから問診を受ける。ドセタキセル1回目の副作用について聞かれ、あれもこれもと盛りだくさんな内容になった。
「ジーラスタ注射の日の午後から、体中のあちこちが痛んで。カロナールを一日3回くらい飲んだけど、スッキリ効いた感じがしなくて。」と言うと、「カロナールとロキソニンは併用しても大丈夫なんですよ。カロナールが効かないな、と思ったらロキソニンを飲んでも大丈夫です。ロキソニンは食後に服用してくださいね。」と教えてくれた。
薬剤師さんからは、「ジーラスタ注射の日の朝に、先手を打ってカロナールを飲んでおいても良いですよ。そして、痛くなったらロキソニンを飲む。または、朝からロキソニンを飲んでおく。そういう方法もありますよ。」と教えてもらった。やってみよう。
その後は6週間ぶりに口腔外科へ。
「キレイにお手入れされてますね。口腔内の状態が今までで一番良いですよ。よく磨けてますね!」と、まさかのお褒めの言葉をいただいた。歯間ブラシ、糸ようじ、うがい薬をちゃんとやっていて良かった。お陰で口内炎に苦しむことなく過ごせていた。
「食事があまりとれなかった時期に、唇の端が切れて口角炎になって辛かったのですが、体調が戻って食べられるようになったら、自然と回復しました。」と言うと、「それは自然治癒力で治したんですね。素晴らしい!」と、またまた褒められた。
「リップクリームやワセリンを唇の端の方までたっぷり塗るといいんですよ。普段から、化粧水や乳液も一緒に塗ってケアしてくださいね。唇と肌は色素は違うけど同じ細胞なんです。」と、教えていただいた。
「食事がうまくとれない時、冷たい麺などは美味しいですが、タンパク質をプラスしてくださいね。卵を落としたり、蒸したササミを入れたり。あと、食材は枝豆がおすすめですよ。」と、アドバイスも。やってみよう。
主治医に呼ばれ、超音波でシコリの状態を診ていただいた。
「リンパ節のしこりは1mm、2mm小さくなってるね。乳房の方のシコリは...えーと...もともとの乳腺がゴロゴロしてるから、ちょっと判別がつかないなぁ。乳腺なのかシコリなのか。シコリが小さくなってくると、良くあることなんですよ。まぁ、このまま頑張ってやって行きましょう!」とのことだった。
リンパ節のシコリは、元々24mmとかあったものなので。それが8mmとか9mmくらいになってるらしい。自分で触っても見つけにくいくらいになった。
苦しんだ甲斐はあったのだろうか。