rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

空き家売却で不動産屋へ

5月6日、地元の不動産屋に実家売却の相談に行って来た。

固定資産税の納税証明書を持って来るように言われていたのでそれを渡した。「ご希望金額はどのくらいですか?」と聞かれたが、私も夫もまったく見当がつかなかった。

「昭和63年に建てられたんですね。築28年。30年近くなると、建物の評価ってほぼゼロになるんですよ。でも、お父様が亡くなられたのは昨年11月ですよね。ということは、半年経ってないということですので、50万円から70万円くらいは付けられると思います。こういうことは、早い方がいいんですよ。」
「最寄りの駅近くだと評価は上がりますが、10分くらい掛かりますね。でもまぁ、場所の良い所なので少し考慮出来ます。」
「中古物件の売買は値切りされるのを見込んで、少し高めの金額からのスタートにしましょう!」

担当の方はいろいろとお話をしてくれて、土地の評価額プラスアルファな金額を提示してくれた。夫も私も、実家の売却で儲けようなどという気持ちはサラサラなくて、「そのくらいの金額で売れたら御の字!」と思った。家を解体して更地にするのだって、結構なお金が掛かるのだ。

「売り主の側には瑕疵担保責任というのがあるんです。これは法律で決まってることなので、不具合がある箇所は全部正直にお伝えいただきたい。雨漏りとかシロアリとか、大丈夫ですか?あと、いわくつきの物件かどうかということも、教えていただきたいんです。自殺、他殺、事件の現場とか、ないですか?」とも聞かれた。この点はまぁ大丈夫。屋根のメンテナンスなども、父はマメにやってたようなので。

夫がちょっと不安になり、「あの・・・2階の一部屋がタバコのヤニでものすごいんです!壁も天井もヤニ色に染まって。」と恐る恐る聞いてみた。ひきこもり弟の部屋は、ゴミ部屋で大変なことになっていたのだ。魔の巣窟。しかし、「そんなことは全然大丈夫ですよ!リフォームして住まれる方がほとんどですから。」と言われてほっとしていた。

私と夫が一番心配なのは、まだ片付け始めたばかりで家財道具がそのままになっていること。空っぽにしてから不動産屋に一任するのが普通だと思うのだが、実家に通うのも大変な距離で、さらに夫は単身赴任。なかなか思うように片付けられないのだ。その点も相談してみた。

すると、「大丈夫ですよ。現状のままでお客様をご案内させていただきます。本当に欲しいという方が現れて、契約から受け渡しまで猶予期間を設けてもらえることが多いです。その間に全て空っぽにしてもらえれば、問題ないと思います。」とのお話。

「ただ、あまりにも待たせる期間が長くなると、プィっと横を向かれて気が変わるお客様も多いです。人間ですからね。」
「田舎あるあるで仏壇の処分なんかも、決まってからで大丈夫ですよ。買い主さんとの交渉次第で待ってもらえることが多いです。」と担当者さん。

「家が大きいから食器棚や家具も大きいので、そのまま使ってもらってもいいんですけどね。」と夫が言うと、「売り主さん側ではそう思われても、買われる方は空っぽの状態で欲しいという方が圧倒的に多いですよ。」と教えてくれた。

「ご実家から離れてるので、電話でご連絡取るようにしますが、契約となった時にはこちらに来ていただくことになると思います。司法書士も同席させて、いろいろな手続が一日で終わるように配慮させていただきます。相手方がローンを組む場合は銀行で、ということになります。」と、とても親切。

「来週か再来週、鍵をお借りして家の中を見せていただきたいんです。図面を書いてレインズという中古物件の売買サイトに載せます。その際に資料を作ってお渡ししますね。」ということで、ここでも実家の鍵が必要になってきた。鍵を預けている親戚の連絡先を伝えて連絡してから出向いてもらうことにした。親戚に預けていて逆に良かった。

「図面を書いてもらうのに費用は掛かりますか?」と夫が聞くと、「いえ今回は掛かりません。不動産の場合は売れてから料金が発生するので。仲介手数料もその時にいただきます。」と教えてくれた。未登記建物であることも伝えたが、それも売れた後の手続きで良いとのこと。

実家を売却する場合、普通は何件かの不動産屋に見積もりを出してもらって、そこから決めるのだろうと思うが、私も夫も「ここの不動産屋は信頼できる。こちらにお願いしよう!」と意見が一致した。

親戚や父の友人からの話もあったが、直接具体的な話ではなかったので、とりあえず不動産屋にお願いしてやって行こうと思う。ダメな時にはそこでまた考えれば良いのだ。方向性が見えてきて、片付けの目処もついて来た。大変なことではあるけれど、元気で動けるうちにやってしまわないと!

実家の後始末。これが今の私の最大の任務なのだ。