rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

占有スペースに表れる夫婦の力関係

我が家の二階は三部屋ある。一部屋は夫婦の寝室、あと二部屋は息子たちの部屋。その二部屋は今や夫の部屋になっている。

一部屋は単身赴任先の夫の部屋をそのまま再現した感じ。もう一部屋はアロマオイルやお香を楽しんだり、音楽を聴いたりする癒しの空間。

一階のリビングも続きの一部屋も、夫の物の占有スペースがかなり増えてる。玄関の靴収納なんて、私のスペースはほんのわずかである。

 

☆   ☆   ☆

夫は金曜日の夜からイライラしていた。仕事が忙しくて休憩も取れず、電話番をしながら大急ぎで昼食もとったらしい。

こんな時は下手な事を言って刺激しないようにしよう。この一年、喧嘩もせず仲良くやって来たのだ。その関係を壊したくない、と私は思った。

 

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土曜日の朝、夫の方からいろいろ言って来た。

「カウンターにこういうの置かれると、こっちが使いにくいからやめてくれ。」「ダイニングテーブルの座る場所だが、俺が座ってる方はテレビが見にくいし、今の時期は日差しが当たって暑くなる。母ちゃんばっかりいい場所取っちゃって。」「お気に入りの洗剤がどこにあるのか分からなくて困る。」などなど。

 

カチン!と来た。(じゃあ私はどこに座ればいいの?今度からキッチンに椅子持って行って食べようかしら。)だんだん腹が立って来て、売り言葉に買い言葉の応酬になった。

「わかったわよ。だったら、今度からこっちに座ればいいでしょ!私は座る場所なんて、どうだっていいんだから。」「私だって我慢してる事はいろいろあるよ。玄関の靴収納だって、私のスペースがどんどん減らされちゃって、ほとんど父ちゃんのスニーカーばっかりじゃないの!」

 

「はぁー。もういいよ。俺、少し散歩してくるから。」と夫は外に出て行った。些細な事から喧嘩が勃発。頭の中でいろんな思いがグルグル駆け巡る。(私なんて、父ちゃんにとっては家政婦みたいなもんなんだわ。くっそー、腹立つぅ〜!)

 

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14年間という長期に渡り単身赴任していた夫は、かなりの物持ちになって帰って来た。不用品はかなり処分したものの、大切なコレクションもたくさん持っている。

 こういう所に夫婦の力関係がよくあらわれてるよな、と思う。それでも夫はまだまだ領土を広げたいようだ。

 

☆   ☆   ☆

パートの仕事(遅番)を終えて帰って来たら、家の電気はついてなくて真っ暗だった。夫はまだ怒っているのだろうか。

一人で静かに晩御飯を食べてテレビを見ていたら、夫が二階から降りて来た。

「ご飯食べたら眠くなっちゃって。6時過ぎから寝てたわ。」「さっきはごめんな。悪かったよ。」

えっ、今なんて?なんと夫から謝ってくれた。

「私の方こそ、ごめんね。」簡単に仲直り。

 

 夫が家の中の占有スペースをジワジワと広げていくのを、(まぁ仕方ないか)と私は思っていたつもりだった。それが、本音の部分では不満に思っていた、というのがよくわかった。

 

こうやって時には不満をぶつけ合うのも刺激になって良いのかも、とも思う。相田みつをじゃないけど、人間だもの。時には落ち込んだり怒ったり争ったり。それが自然なあり方なのかも、と思う。