rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

今時の若い者は

私は1963年12月生まれ。「新人類」と言われた世代である。

「今時の若い者は!」とさんざん言われて育った世代だ。オタク第一世代でもあるらしい。

バブル景気の頃に社会人として働き、週末はディスコで踊りブランド品を買い集めたりして、豊かな時代だった。とはいうものの、私はもともと地味な人間なので、そんなに派手ではなかった。

「ネアカ」「ネクラ」「アッシー」「メッシー」なんて言葉も流行ったなぁ。

「結婚したら家庭に入って専業主婦」という人が多かったのが私たちより上の世代。男女雇用機会均等法が出来て、「キャリアウーマン」が増え始めたのもこの世代だった。

 

うちの息子たちは年子で1991年、1992年生まれである。

いわゆる「ゆとり世代」だ。長男が小4から小6までPTAの役員をやっていたので、ゆとり教育が導入されていく様をリアルタイムで経験していた。

総合学習の時間が時間割に組み込まれて、週休二日になってetc。制度が変わったための変化なのに、やたらと「ゆとり世代だから」と言われてちょっと気の毒である。

☆   ☆   ☆ 

数日前、パート仲間2人と晩御飯を食べに行った。「女子会」というのは気恥ずかしいので、「おばさん食事会」である。

2人にとって多事多難な一年で集まったのは8ヵ月ぶり。職場のことから家庭のことまで、話題は盛りだくさんだった。

 

「まったく今時の若いものは!」「最近の若い男って!」

そんなセリフが2人の口から相次いで飛び出して、「そんな言葉が口から出るようになったら老化現象だよ。」と思わず言ってしまった。2人とも子供は娘1人。

 

「私は若い頃、男の友達が多かったの。最近の若い男って、どうしてああなの?草食系だか植物系だか知らないけど、全然ガッツがないっていうか。頼りないし、フワフワしてるし。」

「そうよ、そうよ。私たちが若い頃の男って、もっとガツガツしていたっていうか。女性にも積極的だったよね。変にしつこいとストーカーだと思われるとか、セクハラとか言われると困るとか、そういうのがあるのかしら?」

2人で盛り上がっていたが、男の子2人の母親である私は複雑だ。

「そうかな。長男はいつも彼女がいるし、次男も好きな子には告白したり、付き合ったりもしてるみたいだし。そんなに全員が大人しくて草食系だとも思えないけどね。」

「若い頃、2人の周りには似たようなタイプが集まったんじゃない?類は友を呼んだんじゃない?だから、ガツガツした積極的な男の人が寄ってきたとか。」

私は頑張って反論してみた。

 

2人が感じてることは、あくまでも「娘の母親という立場から見た最近の若い男性論」だなぁ、と思った。

 

「うちの娘、今の彼氏とはとっても仲良くて結婚しそうなんだけど、彼氏のお母さんが息子ベッタリ過ぎてねぇ。結婚して一年は2人で生活していいけど、その後は同居してほしいと言われてて。娘は絶対嫌だと言ってるの。」とOさん。彼氏は一人息子。Oさんの所も一人娘。私から見るとどちらも子離れしてない感じだ。

 

Aさんの所は結婚当初から姑と同居して、今は病気療養中の姑にかなり振り回されて苦労してるので、娘にはそんな苦労はさせたくない、と思ってる様子。

結婚前、姑が重い病気で倒れて同居せざるを得なかった。しかも、ご主人が3歳の時に親は離婚していて、母子家庭で女手一つで子供2人育て上げたので、「私の面倒を見るのは当然でしょ。」という姑だったそう。

 

橋田壽賀子ドラマの世界である。私なら結婚前に全力で逃げ出す。うちの母の苦労を見てきたので、そんな人生はまっぴらごめんである。しかし、そんな事を口に出したら、Aさんの人生を否定する事になってしまう。

 

自分だったらそうはならないだろうな、という話を聞くのは面白いが、価値観は全然違うのを再認識した。