rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

ちょっと肩の荷が下りた夏休み

8月10日、早朝7時前に自宅を出発して、夫と2人で秋田の実家へ行って来た。

約300km、5時間ほど掛けての移動である。お昼頃に到着して、空き家に関する気がかりな事柄をサクサク片付けていった。

昨年5月から空き家の売却をお願いしている不動産屋からは、まったく何の音沙汰もなくなってしまったので、今回は違う不動産屋を訪ねてみた。こちらの方が実家から車で12分ほどと近距離なのだが、正直あまり期待していなかったのだ。

アポもとらずに突然行ってしまったので、「申し訳ありません。これからお客様の所に契約で伺う所なんです。バタバタしてますけど、少しの時間でしたら、お話お伺い出来ますよ。」と、忙しそうな様子ではあったが、誠実に対応していただいた。

「では、明日の朝、ご自宅を拝見させていただいてもよろしいですか?」とトントン拍子に話は進んだ。田舎の不動産屋なんて、と下に見ていた自分が恥ずかしい。社長さんも女性社員さんも大変感じが良くて好印象だった。

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5月に実家に帰った時に発見した風呂ボイラーの水道管の破裂。地元の配管業者さんにお願いしていた工事が終了。その業者さんから、「水抜きの仕方をちゃんと教えたいので、こちらに帰って来た時に電話してください。」と連絡があったので、さっそく電話した。すぐに来てくれて懇切丁寧に説明してくれた。

水抜きについては、これで完璧。冬場の凍結期間も大丈夫そうだ。それにしても、丁寧で親切な業者さんだな・・・と夫と2人で感激した。

夜、新しくなったシャワー混合栓の使い心地を試しながら入浴してて気が付いた。あれっ?壁も天井もすごくきれいになってる!たしかもっとカビ汚れとかがあったはず。作業の仕上げとして、掃除までやってくれたようだ。ここまでしていただいて、申し訳ないくらいである。

台所の瞬間湯沸かし器も、凍結のため壊れていた。こちらも水抜きをしていなかったのが原因。Amazonで同じ型番のものを購入して持って行き、夫が取り付けてくれた。こちらも大丈夫。あちこちメンテナンスして環境が整って行った。

残るは冷蔵庫。
実家の冷蔵庫は94年製で壊れていて使えない。小さなものを買って、全国チェーンの電気店から配送してもらおうと思ったのだが、実家近くの店に在庫がほとんどなくて、取り寄せに日数が掛かるという。日程的に不可能だったので、今回もレジャークーラーでしのいだ。

夏の時期なのに冷蔵庫が使えない。そんなわけで一泊二日しか出来ないのだ。この問題は次回まで持ち越しになった。

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お盆にはちと早いが、実家の墓参りをして、お世話になってる亡父の母方本家のTさんの所に顔を出した。不動産屋さんを変えるつもりだ、という話をした。すると、「最初から今回の不動産屋に頼めば良かったかもね。前のH不動産屋はちょっと遠いものね。そのせいか、変な噂が流れて、『あそこの家はもう売れたんじゃないか』という話が、『もう売れてしまった』となってたよ。誰かが間違えて広めてしまったんだね。」とTさん。田舎の噂話は恐ろしいのだ。

「今度は“売家”とか看板でも立ててもらえばいいよ。そのくらい表示しないと、わからないものな。」と言われて納得。なぜかH不動産屋はそのようなこともしてくれなかった。今度は頼んでみよう。

夕食後はひたすら掃除と片付け。少しでも空き家の印象を良くしたいと思い、がんばった。

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8月11日。早朝から汗をかきかき家の中の掃除。夫も窓ガラス拭きや玄関掃除、ゴミの片付けなどなど、大奮闘。

9時過ぎにS不動産屋の社長と女性社員さんが家を見に来られた。
築30年の家なので、窓ガラスも断熱材も今とは大分違う。かなりのリノベーションが必要なので、その分を差し引くと、売価はかなり低くなるとのこと。

その点はこの1年3ヵ月で理解出来ていたので、かなり低くても売れれば良い、というスタンスで行くことにした。

家の中もまだまだ片付いていない。現状渡しで不要品の処分までしてくれるとのこと。「私はこれまでかなりの数の中古の家を売って来ましたので。家具とかもろもろの処分代として10万円くらいかな?と思いますが。」との社長さんの言葉に、夫が驚いた。「そんな金額で出来るんですか?」「ええ。大丈夫だと思いますよ。」

安い!田舎で土地が広いので、まだまだモノはあふれてるのだが、その土地なりの相場とか、業者さん同士のつながりとかで、安くしてもらってるのかな?と思った。

「でもね。基本はすべて空っぽにして売買、なんですよ。前の人の使用感があるものは嫌がられます。写真とか家具とか貴重品とか、必要な物は運び出してくださいね。」とのこと。

「こんな立派な家を売るなんて、もったいないような気もしますけどね。でもね、そのまま置いておいてもお金だけ掛かりますものね。」と言われた。

「土地の境界線とかは大丈夫ですか?いざ契約、となった時に、境界線とか土地が借地だったり、登記上の問題とかで、ダメになるケースも多いんですよ。」とも言われたが、この点は大丈夫。土地の名義も私に変えたし、昨年ちゃんと建物の登記も済ませておいて良かった。

夏休み中、ずーっとグズグズだった天気が、ようやくカラリと晴れて青空。気温も30度を超えて夏らしくなった。

空き家は売れるか?

売れなかったら、別荘気分で使うも良し。あちこち修理して、掃除して、片づけて。手を加えてたら愛着も湧いてきた。

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もう一つの気がかりはお墓のこと。
墓誌”というやつだ。戒名と亡くなった日付と俗名を彫ってもらうヤツである。
弟と父の分を彫らずにいたのが気がかりだった。というか、夫が気づいて「早く彫ってあげなよ。」ということになった。

数年前に、お墓の場所を移した時にお世話になった石材店を知っていたので、そちらに電話でお願いしてみた。すると、「明日から18日まで休みなんですよ。今からすぐにお伺いします。」とのことで、本当にすぐにやってきてくれた。

弟と父の戒名、亡くなった日付、俗名、享年などを書いたメモを渡してお願いした。墓の場所は知ってるとのこと。8月末くらいまで掛かるが、出来上がったら写真を送ってくれるとのこと。運び出して彫って納品で、二人分で46,000円とのことだった。

気がかりだったことが次々と片付いて、大分肩の荷が下りた。