rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

不登校、うちの場合(2)

ようやく高校に通い始めた頃、長男宛に封書が届いた。

長男は具合が悪くなる前にある論文コンテストに応募していて、その論文が最終選考まで残ったとのことで、東京で行われる決戦大会にぜひ参加するように、という内容だった。

ちゃんとしたホールで行われる大会で、壇上で論文を発表しなければいけない。無理じゃないの?と思ったが、本人は「オレ、出るよ。絶対行くよ!」とやる気になってる。

医師に相談したら、「やりたいことはドンドンやりなさい!当日が心配だったら、その時のためのお薬も出してあげるから。」と背中を押してくれて、参加することになった。

私と夫が付き添って参加し、社会復帰して間もない長男は人前でのスピーチはボロボロだったが、なんと2位(次席)になった。

人間って、回復するのだ。やりたいことがあると、そのパワーで乗り越えてしまうのだ。

長男の不登校は解消し、3年間の高校生活も無事に終了し、卒業することが出来た。

卒業式の日に、お世話になった名物先生(定年間近)の所に挨拶に行くと、「30数年の教師生活の中で、不登校から復活して元気になって、ちゃんと卒業して大学合格出来た子って、数えるくらいしかいないのよ。あんたはよく頑張ったわね!」と褒めていただいた。

本当に良かった。

きっと何かの“きっかけ”が大事なのだろう。後は本人が根本的に“変わりたい”と思えるかどうか。

Mちゃんのお子さんは22歳と18歳。まだまだ若い。たくさんの可能性を秘めている年齢である。もったいない、と思う。明るい未来とか希望を届けてあげたいな、と思う。