rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

抗がん剤治療と仕事について

「rosaさんは抗がん剤治療中も仕事を続けてて、すごいなーとずっと思っていたのよ。」と仕事仲間からよく言われる。ブログのコメントでもそういう言葉をいただくことが多くて、正直、とても嬉しい。

なんだかんだ言っても続けられたということは、結局は副作用が軽かったからなんじゃないかと思う。本当に辛くてどうしようもなくて仕事を休んだことが2回あったが、あとは根性で乗り越えた。(っ`Д´) 3ヵ月間だけだったし。もっと長かったらやはり辛かったと思う。

投与から1週間は頭がぼーーーっとしていて使い物にならなかった。よくあんな状態で仕事をこなせたと思う。通勤で車を運転する時も、(絶対、事故は起こさない、絶対、事故は起こさない)と、心の中で唱え続けた。

仕事場でも、惰性でいつもと同じように動けていたような感じ。浮腫みで体が重くて動きも鈍かったはず。周囲のスタッフがカバーしてくれて、私があまり動かなくても済むようにしてくれて、本当にありがたかった。

人の情けが身に沁みた。(ノ_<。)元気になったらこの恩は倍にして返すわ!と思ったわ、本当に。

仕事に出かけるのが辛くて仕方ない時でも、シフトの人数が少なくてとても休んでいられない時もあった。そんな時は、(限界に挑戦!!)という気持ちで乗り込んでいた。かなり限界だ〜、という時もあったなぁ。我ながらよくやったと思う。

最初から、「抗がん剤治療を受けながら仕事は続けよう。」と思っていた。副作用があまりにもひどくてどうしようもなく辛かったら、それはその時考えよう、と思った。

乳癌であることがわかって生命保険会社に連絡した時、担当の女性が「私の周りでは乳癌に罹った人が何人かいるけど、仕事は続けられたほうがいいですよ。辞めた人はみんな今後悔してるから。」と話してくれた。それも気になった。

幸い、心優しい店長で病気や治療を理由に仕事をやめさせられることもなかった。スタッフの仲が良くて和気藹々な職場環境だったこと、夫が単身赴任中で家事はかなり手抜きが出来ること(!)も良かったかな?そのかわり夫の助けも得られないけど。

手術入院で3週間仕事を休ませてもらった時は、職場復帰した時に他のスタッフが大変そうだったので、迷惑を掛けてしまったんだなと痛感した。使い物にならなくても、とりあえず1人いるだけでも何かの役には立てるかな、とも思ったのだ。

そして、背中を押してくれたのはこちらのサイトだった。↓
がん治療の虚実

仕事をする ①: がん治療・七つの習慣

がんなのに仕事なんてと思うかもしれませんが、これはどうしても譲れないところです。世の中病気があっても仕事している人は多数います。がんも例外ではありません。そもそも「がん」というのは死のイメージ先行が強すぎます。同じがん腫でも千差万別なのに周りはしきりに心配し、無理をするなと言います。これがそもそも間違いで治療の妨げとなります。

仕事をしないとどんな問題があるかというと①本人の楽しみを奪い自信喪失につながる。②意欲、筋力、体力を奪う。③四六時中がんの事が頭から離れにくくなる。と言ったことが挙げられます。

がん治療に当たっている医師の言葉だけに、心強かった。抗がん剤で辛い思いをしながら、じっと家に居て耐えているよりも、日々仕事をこなしていった方が時間が早く過ぎてくれるようにも思えた。私は長いこと専業主婦だったが、外に出て人と関わりあってパワーをもらえる今の方が自分には合ってるように思えた。

さて、chieeさんやsakuragaiさんにも言われたけど、私は頑張り屋なのか?

いやいや、私が本当に頑張り屋だったら、今頃すごい学歴&キャリアを積んでバリバリしてるはず。全然そうじゃないので(パート主婦だし)、頑張り屋とはいえないな〜、と思う。ぐうたらだし。でも、子供は自分で育てたかったし、近くにいたかったから、やっぱり専業主婦の時間も大切だったんだろうな、とも思う。(結局、どっちだ?)

抗がん剤治療を受けてる人たちは、みんな頑張り屋だよ!私など3ヵ月だけだったけど、本当にみんなすごく頑張ってるな、と思う。そういう姿にまた勇気付けられるのだ。